驚異的な男子マラソン世界記録の足元をサポート 「NIKE ALPHAFLY 3(ナイキ アルファフライ 3)」の全貌
前足部に搭載された2つのナイキ エア ズーム ユニット、クッション性と反発性に優れたズーム エックス フォーム、カーボン製のフライプレートが三位一体となって、大きなエネルギーリターンを生むというアルファフライ独自のシステムは変わらないが、多くのテストを重ね、アスリートからのフィードバックを得たことで、より高いレベルのシューズへと進化したアルファフライ 3。 プレートの幅が広くなり、ソールが連結されたと聞くと、重量が増したのではないかと思うところだが、アルファフライ史上最軽量のモデル(メンズ28cm/220g、ウィメンズ25cm/176g)でもある。軽量化に大きく貢献したのは、軽めのフライニットの糸を採用したアッパーと、新しく採用された軽量性に優れたファスト ショット アウトソール。そして、全体的な設計も見直し、軽量化を図ったという。
アトムニット 3.0を採用したアッパーは、軽量で通気性に優れており、中足部のサポート性も高い。また立体感をつけたフライニットのヒール ポッドが、踵とアキレス腱下部を柔らかくサポート。無駄が省かれたシンプルなデザインながら、細部まで工夫が施されている。
アスリートとアルファフライ 3が生み出す新記録
冒頭にも書いたように、アルファフライ 3は、すでに世界陸連の認める公式開発期間中(2022年12月~2023年12月)にエリートランナーの足元に登場。期間中、レース環境で使用したアスリートのフィードバックを収集し、改良を続け、アスリートたちの勝利、記録更新に貢献してきた。 2023年10月のシカゴマラソンで、ケルビン・キプタム選手が2時間0分35秒で男子マラソンの世界記録を更新。2023年にマラソンデビューを果たしたシファン・ハッサン選手は、4月のロンドンマラソン、10月のシカゴマラソンで優勝。シカゴでは女子マラソンの世界歴代2位となる2時間13分44秒をマークした(ちなみにハッサン選手はロンドンマラソンとシカゴマラソンの間にブダペストで開催された8月の世界選手権に出場。5000mで銀メダル、1500mで銅メダルを獲得している)。