新型エルフシリーズにくわわる予定のエルフミオは、普通自動車免許で運転できる小型トラック。これまでのエルフにはなかったモデルだ。

2024年1月12日から開催された「東京オートサロン2024」（千葉県・幕張メッセ）に、いすゞがコンセプトモデルを展示した。普通自動車免許で運転できる、新しい小型トラックをベースにした意外な1台を大谷達也がリポートする。 【写真を見る】新型エルフミオ アウトドア エディションの細部を徹底チェック!!! 超工夫された荷台の活用法がスゴい!!!

荷台の斬新な使い方に注目！

いすゞ車向け用品などを扱ういすゞA＆S社は、エルフミオ アウトドア エディションを東京オートサロン2024で初公開した。 今年、エルフシリーズにくわわることになったミオは、シリーズ中、唯一普通自動車免許で運転できるトラックだ。そこで“平日は仕事に、週末はレジャービークルとしても使える”を、テーマに開発されたのが、今回展示されたコンセプトカーということらしい。 コンセプトカーを見た第一印象は「トラックにしてはオシャレすぎるし、ピックアップトラックにしてはやや大きすぎる」というもの。これまでいすゞA＆S社は、トラックを操るベテランドライバー向けのトラック装飾パーツを主に手がけてきたため、製品の多くはメッキが施されていたという。 しかし、エルフミオ アウトドア エディションはアースカラーを中心にまとめられていて、実にシック。エルフミオは3人乗りのため、親子3人でキャンプに出かけるシーンを想定してデザインされたという。というわけで、これまでのベテランドライバーに比べてぐっと若い20～30代をターゲットとして据えられた結果、このようなオシャレなデザインが誕生したそうだ。 ちなみに、まるでロールオーバーバーのように見える荷台のパイプはユーティリティフレームと呼ぶもの。平日の仕事で使うときは、荷台に積んだ荷物を固定するために使ういっぽう、週末は写真にあるようここにテントを張ることも可能。ちなみに写真のテントは、コンセプトカー用にわざわざ製作されたものだ。 そのほか、タイヤ＆ホイール、SUVの雰囲気を醸し出すフェンダーパネル、フロントバンパーなどが、このコンセプトカーのために特別に作られたという。 なお、荷台はウッドデッキ風のパネルで覆われており、テントのなかにはイスやテーブルが並べられていた。 これらは、移動中は畳んでしまっておき、キャンプ場などに着いてからレイアウトするカタチだろうが、地面に直接イスやテーブルを置くよりも高さがあるので見晴らしはいいはず。きっと、これまでとおなじ場所でキャンプしても、印象は大きく異なることだろう。 いすゞA＆Sでは、このキャンプ仕様に限らず、エルフミオをベースとしたさまざまなコンセプトを提案していく模様。事前の会議ではサウナ仕様も提案されたそうだ。訊けば、最近はテント仕立てのサウナが販売されているというので、あながち夢とばかりは言い切れない。 ピックアップトラックよりもはるかに広い荷台を活用した遊び方は、まだまだいろいろな可能性を秘めている……と、いえるだろう。