スパイスカレーとカフェで「居心地いい場所」に 障がい者就労支援で開設 てぃらCafeと穀雨カリー 那覇・沖縄
障がい者の就労支援・生活支援に取り組むNPO法人ふぃーるど・ぱわー(那覇市、武田淳子代表理事)は11日、那覇市首里汀良町にコミュニティーセンターとして「てぃらCafe」を開設した。 【写真】アチャールも付いた香りあふれるスパイスカレー
カフェの運営を通した就労トレーニングや、地域の人々が交流できる「居心地のいい場所」を目指す。施設内にはスパイスカレー店「穀雨カリー」(鈴木大司代表)が併設・オープンしており、カレーやドリンクを楽しめる。今後は県内の作家や近隣事業所の作品展示なども手掛ける予定だ。 ふぃーるど・ぱわーは、「働きたい」「居場所が欲しい」「住む場所が欲しい」と願う障がい者の支援として、就労支援事業所やグループホームなどを運営している。今回、汀良町にある法人の事務所と就労支援事業所のすぐ近くに、てぃらCafeを開設。現在は穀雨カリーの営業が中心だが、体制が整い次第、利用者らの就労支援に取り組む。 武田さんは「地域とのつながりや交流をコンセプトに、障がい者支援センターの役割を担いながら、社会復帰を目指す人が働く経験をしたり、作品を展示したりできる場所にしたい。『カフェに興味がある』という人も気軽に働ける場として応援できればと思う」と話す。
穀雨カリーは、那覇市久茂地のイタリアンバルでの間借り営業やデリバリーを中心に営業してきた。今回、武田さんが旧知の仲の鈴木さんに声をかけ「コラボ」が実現した。当面は水・木・金曜の午前11時から午後3時のランチタイム、土曜は午後7時までの通し営業を予定している。持ち帰りもできる。 ミュージシャンでもある鈴木さんは「施設内にもギターを置きたい」と笑いながら、「スパイスカレーは老若男女が楽しめる。おいしいカレーでたくさんの人に元気になってもらって社会貢献できれば」と話した。 問い合わせはてぃらCafe、電話080(3390)0779。
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