<諸星すみれ&宮崎遊>アニメ「ゆびさきと恋々」で難役挑戦 音が聞こえない世界 ドイツ語も
「月刊デザート」(講談社)で連載中の森下suuさんの恋愛マンガが原作のテレビアニメ「ゆびさきと恋々」が、1月6日からTOKYO MX、MBS、BS日テレで放送される。聴覚障がいのある女子大生・糸瀬雪と世界を旅する大学の先輩・波岐逸臣のラブストーリーで、諸星すみれさんが雪、宮崎遊さんが逸臣をそれぞれ演じる。諸星さん、宮崎さんは、音が聴こえない雪、英語、ドイツ語を話すトリリンガルという難役に挑戦した。二人に収録について聞いた。 【写真特集】諸星すみれ&宮崎遊 繊細に演じた「ゆびさきと恋々」 写真を一挙公開
◇新しい世界が開けるような感覚
--原作の印象は?
諸星さん すごく温かいお話です。恋愛マンガということで、キュンキュンするポイントもたくさんあるのですが、キュンの質がすごく高くて、奥深いんです。キュンって言っていいのかな?というくらい、言葉に表せないくらいの高まる感情がありました。気持ちのやり取りがとても繊細、緻密で、雪は全編通してモノローグですけど、その言葉がキレイで、普段はしないような言い回しで紡がれていて、うっとりしました。演じる時は、どうしよう!?ともなり、私自身も新しい世界が開けるような感覚があり、ワクワクしながら読ませていただきました。恋愛だけじゃなくて、雪の一人の女の子としての成長物語、友達や家族の愛などが詰まっていて、とても心温まる作品です。
宮崎さん 普通に生きていて感じるモヤッとする瞬間、何となしにキュンとする時、何だ今のこのいい感じ?となること……。ささいな心の変化が淡く、足湯くらいのじんわりくるような温度感で一つ一つ丁寧に描かれているんですよね。僕は、女性向けの恋愛マンガをあんまり読んだことがなかったのですが、スルッと読めて、面白かった!となったんです。この作品らしく、普遍的なことを描いていて、そこをしっかりキャッチしないといけないし、ごまかしが利かない。それが一番の魅力であり、大事なことだから、何よりも大切にしなければいけないと思いながら演じています。