マー君を巡る驚がく年俸の”情報戦”
ヤンキーススカウトの指摘こそが的を得ているのかもしれない。現在、飛び交っている数字に疑念を抱いている関係者は少なくない。マー君の交渉と無縁になった他の代理人は、予想金額を教えてくれるし、「田中を獲得できるなら100億は使う!」という“酒の席”でのGM発言を耳にしたメディアもいるが、それらの数字は、あくまでも憶測の範囲。
マー君の獲得に、意欲的なダイヤモンドバックスの地元メディアも、「チームに資金があると言えど、過去にランディ・ジョンソンに使った40億円が最高額というチームが果たして、そんな大きな金額を使うのか」という疑問形の記事を掲載していた。 日本時間の7日から、まずは、ヤンキースとの本格交渉がスタートすると見られているが、マー君サイドも、球団サイドも、他との交渉の様子を見ながら決断には期限ぎりぎりまで時間をかけるだろう。また代理人のクロースも、できるだけマー君の希望に沿った好条件を引き出すために情報戦を仕掛けてくる可能性もある。 そうした状況下で、また“駆け引き”の金額がメディアを飛び交うが、紀田スカウトが語っているように年俸の青天井ということは、現実問題としてはあり得ないのかもしれない。そのあたりの真贋を見極めながらアメリカ発のマー君情報を見守っていく必要があるだろう。