【自動車】フェラーリがルマン連覇 トヨタ僅差2位、小林可夢偉「めちゃめちゃ悔しい」
<ルマン24時間>◇決勝◇15、16日◇フランス・サルトサーキット 50号車フェラーリが311周を走破し、総合優勝に輝いた。 フェラーリは昨年の51号車に次ぐ2連覇。7号車トヨタ(小林可夢偉、ホセ・マリア・ロペス、ニック・デ・フリース組)がわずか14秒221差で2位。51号車フェラーリが3位だった。8号車トヨタ(セバスチャン・ブエミ、ブレンドン・ハートレー、平川亮組)は5位。 レースは雨に振り回された。折り返し12時間を迎えようとした時点で雨が激しくなり、このレース2度目のセーフティーカー(SC)が出動。4時間以上にわたりSC先導での走行が続くことになった。 トヨタ勢は8号車が11番手、7号車がハイパーカークラス最後尾の23番手からスタート。徐々に追い上げ、長時間のSC先導時には8号車がトップ、7号車が3番手につけた。 最終盤は50号車フェラーリを7号車が猛追する展開だったが、フェラーリが僅差で逃げ切った。 7号車のドライバーでチーム代表も務める小林可夢偉は「めちゃめちゃ悔しい。もう少しうまくやれたんじゃないか。あと1歩が足りなかったということが本当に悔しい。勝ちたかったというのが本音」と悔しさをあらわにした。 ◆ルマン24時間 F1モナコGP、インディ500とともに世界3大レースの1つに数えられる伝統の耐久レース。初開催は1923年で、今年は92回目。常設コースと公道区間を組み合わせた1周13キロ超のサルト・サーキットを舞台に行われる。かつては約6キロもの直線「ユノディエール」が名物で、1988年にはプジョーが時速405キロという最高速記録をマークしたが、安全面から1990年に途中2カ所にシケインが設けられた。日本車は91年にマツダが初優勝。1995年には関谷正徳が日本人ドライバーとして初優勝。2004年、日本のアウディ・ジャパン・チーム郷が優勝。2018年にはトヨタの中嶋一貴が日本車での日本人選手初優勝を果たした。総合優勝の最多自動車メーカーはポルシェで19勝。アウディが13勝で続く。