いじめ撲滅へ声掛け 三重・松阪の飯南高 効果狙い質問形式のチラシも
強化月間で生徒会
4月のいじめ防止強化月間に合わせて、三重県松阪市飯南町粥見の県立飯南高校(西川俊朗校長、212人)の生徒会(上岡希羽会長、6人)は24日午前8時10分から、生徒昇降口でクイズ形式の啓発チラシを配布する声掛け運動を行い、いじめ防止の意識を高めた。 同校では、いじめ防止強化月間にいじめ問題について一人でも多くの生徒に関心を持ってもらい、いじめを未然に防ぐことができるよう生徒会が企画して啓発活動を行っている。 昨年度は4月にチラシ配り、11月にチラシ配りと文化祭でいじめ防止の動画上映を行った。今回はいじめ防止のための声掛けとともにクイズ形式のチラシを配布。 「ピンクシャツデー」の運動を踏まえたピンク色のチラシには「いじめ防止対策推進法が施行された日はいつ?」「令和4年度の三重県のいじめ認知件数は何件?」「ピンクシャツ運動の発祥地は?」などの問題が書かれており、実際に回答の上、回答箱に入れてもらう。回答率の高かった上位クラスを掲示する予定。質問することで、生徒それぞれの興味、関心を引き出し、生徒がいじめ防止について調べ、意識してもらうことが狙い。 この日は上岡会長(3年)ら役員6人が元気よく「おはようございます」とあいさつしながら「いじめ防止の取り組みを行っています」などと登校してくる生徒たちに呼び掛け、チラシを手渡した。 上岡会長は「前回、チラシだけでは見て終わってしまうという課題が出ました。どうしたらもっと関心を持ってもらえるか考えてクイズ形式にしました。あいさつをしながら、いじめ防止を呼び掛け、手応えを感じています」と話した。