台湾経由の国際郵便サービス、来年6月に再開見通し=中華郵政
(台北中央社)来年1月からの利用停止が発表されている台湾経由で国際貨物や国際郵便を配送するサービス「貨転郵」について、同サービスを運営する中華郵政の江瑞堂総経理(社長)は4日、同6月末に再開する見込みだと明らかにした。立法院(国会)交通委員会での答弁。 「貨転郵」は海外から送られた貨物や郵便物を一度台湾で受け入れた後、中華郵政が最終の送り先へ発送するサービス。今年7月にこのサービスを利用して中国から韓国に不審な郵便物が届けられたことが判明し、中華郵政は同月から「中国発韓国着」の同サービスの受け付けを停止。他にも詐欺を目的とした郵便や禁止品の配送などに悪用されるケースが相次いだことから、中華郵政は先月7日、来年1月から同サービスを全面的に停止すると発表していた。 同サービスに関し、与党・民進党の林俊憲立法委員(国会議員)と何欣純立法委員が再開時期や不正利用への対策について質問した。 江氏は、同サービスを利用した郵便物の大半は中国が発送元だと説明。台湾で中継ぎする郵便物を選別することはできないとした上で、今後、処理工程を見直すとした。また中国で郵便事業を担当する中国郵政と連絡を取り合い、詐欺や禁止品の発送を防ぐための仕組みづくりを進めていく方針を示した。 (汪淑芬/編集:田中宏樹)