広島・常広 自己最多の8奪三振で5回1失点「まだよくなるなっていうのは分かります」 最速151キロ
「フェニックス・リーグ、広島5-1DeNA」(15日、天福球場) プロ入り後最多の8奪三振をマークしながら5回5安打1失点も、広島・常広羽也斗は満足していなかった。「まだよくなるなっていうのは分かります」。短い言葉で今秋2度目の登板を振り返った。 初回、2安打を浴びながら無失点で立ち上がると、二回先頭から4者連続三振。三回は2死一、二塁からの右前適時打で同点とされ、なおも一、三塁の場面で4番・石上から空振り三振を奪った。五回にも3者連続三振を記録。「ゾーン内で勝負できる確率を上げられれば、三振は取れる」と自信をのぞかせた。 この日、手応えを得たのは一番の武器だった。「フォークがよかった。相手としっかり勝負できたのかなと思います」。7日・ロッテ戦では直球を軸とした投球で、6回4失点(自責点2)の力投。この日も最速151キロを計測した。安定しつつある剛速球に加え、フォークの精度をさらに高めることができれば、1軍での活躍も近づいてくる。 収穫があった一方で、「フォーム的にはもうちょっとなところがある」とも話す。具体的にその“違和感”については分析できていない。「ブルペンやキャッチボールでその“ちょっと”が何なのか見つけられるように」と今後の課題についても言及した。 まだまだ発展途上ながら、大器の片りんを感じさせるドラ1右腕。完成形に向かって、一歩ずつ進んでいく。