【オーストラリア】豪5月新車販売5.1%増、需要強く記録更新
オーストラリア自動車産業会議所(FCAI)は5日、5月の新車販売台数が11万1,099台となり前年同月比で5.1%増加したと発表した。5月単月としては過去最高だった昨年同月の記録を塗り替え、14カ月連続での増加となった。新型コロナウイルス流行後の深刻な在庫不足による納車待ちがほぼ解消され、景気低迷にもかかわらず需要が強いことが後押しした。 新車販売のうち53.8%を占めたスポーツタイプ多目的車(SUV)は、前年同月比1.2%増の5万9,737台。SUVを除く一般乗用車の販売は17.3%増の2万1,252台だった。 メーカー別では前月から順位は変わらず、トヨタ自動車が2万3,389台で1位。2位はフォード(8,806台)、3位はマツダ(8,002台)だった。 モデル別では、フォードの「レンジャー」が前月から一つ順位を上げ、5,912台で1位となった。2位はトヨタの「ハイラックス」で5,702台。前月1位だったトヨタの「RAV4」は5,517台で3位となった。 州・準州別では、◇首都圏特別区(ACT):10.6%増◇南オーストラリア州:11.3%増◇タスマニア州:7.1%増◇クイーンズランド州:5.5%増◇西オーストラリア州:5.4%増◇ニューサウスウェールズ州:5.3%増◇ビクトリア州:3.2%増――と増加した。北部準州(NT)は8.8%減少した。 販売台数に占めるプラグインハイブリッド車(PHV)とハイブリッド車(HV)の割合は15.8%となり、前年同期の7.9%から大きく拡大した。電気自動車(EV)の割合は8.1%で、前年同期の7.7%から小幅の伸びとなった。 FCAIのウェーバー代表は、「オーストラリアは世界で有数の競争力を持つ開けた市場で、車両の種類や価格における消費者の選択肢が幅広い」と説明。「消費者マインドの強さや、自動車業界の多様なニーズを満たす能力が、継続的な成長につながった」と評価した。