女子バレー石川真佑「苦しい試合を勝ち切れたのは大きい」強豪ドミニカ共和国に3ー1 12日から北九州R
◆バレーボール ネーションズリーグ女子マカオ大会 最終日(1日、中国・マカオ) ▽1次リーグ第2週 日本3(25―20、23―25、26―24、25―23)1ドミニカ共和国 1次リーグ第2週で、パリ五輪の出場権を目指す日本は、すでに権利を持つドミニカ共和国を3―1で破った。第1セット(S)を先取後、相手の強打に苦しんで第2Sを失ったが、チーム最多19得点の古賀紗理那(28)=NEC=が第3Sのセットポイントからスパイクを決めた。第4Sは最大8点差を逆転し、最後は石川真佑(24)=ノヴァーラ=がブロックポイントで締めた。次戦は日本に帰国し、12日から北九州ラウンド(R、福岡・西日本総合展示場)に臨む。 苦しい一戦を勝ち切った。セットカウント2―1の第4S。日本はマッチポイントを握り、最後は石川が相手のライトからの強打をブロックでシャットアウト。勝利を確信すると「ヨッシャー」と絶叫した。途中からの出場で、林に並ぶチーム2位の15得点と奮闘した石川は「苦しい試合を勝ち切れたのは大きい」。真鍋政義監督(60)も「勝つと負けるでは全く違う」と安どの表情だった。 セットカウント1―0の第2Sは、長身190センチの高さとパワーのある相手の攻撃に苦戦。ブロックで手をはじかれる強打をたたき込まれ、12―10から5連続失点で逆転された。第3Sでスタートから石川を入れて立て直すも、終盤に追いつかれた。厳しいムードの中、セットポイントではセッター・松井が主将の古賀に託し、エースがレフトから決めて取り切った。 古賀と石川の主軸2人の活躍で、5月30日のフランス戦から3連勝で6勝目(2敗)。今後は日本に帰国し、五輪切符取りの最後の戦いとなる北九州Rに挑む。まずは12日に韓国戦。「いい試合をしている。この勢いを日本に持ち帰る。韓国戦から最大限に集中する」と真鍋監督。6大会連続の五輪出場へ全力を振り絞る。 ◆日本女子のパリ五輪への道 五輪出場12枠のうち、昨年五輪予選で出場権を獲得したトルコ、米国、ブラジル、セルビア、ポーランド、ドミニカ共和国と、開催国・フランスの7チームが決定。残る5枠は16チームで争うNL1次リーグ終了時の6月17日付の世界ランクで決定。アジア・オセアニア、アフリカ大陸はまだ出場権を得ておらず、日本はアジア最上位となるか、すでに出場を決めたチームなどを除く上位3か国に入ることが条件。
報知新聞社