今年を4連勝で終えた菅原美優 2024年はK-1全5戦に出る覚悟「女子を引っ張っていける存在に」【K-1】
新生K-1第2章の第2弾大会となる「K-1 ReBIRTH2」(12月9日、大阪・エディオンアリーナ大阪)でK-1 WORLD GP女子アトム級王者の菅原美優(K-1ジム三軒茶屋シルバーウルフ)が初参戦となるルシール・デッドマン(オーストラリア/Taylormade Muay Thai)と対戦し、3-0の判定で勝利を収めた。 試合後の会見では2024年に国内で5戦が予定されているK-1の全大会に出場し、K-1の女子を引っ張っていく覚悟を見せた。 デッドマンはWBCムエタイ豪州ミニフライ級王者でプロ戦績は9戦9勝(1KO)の強豪。右ロー、ムエタイ仕込みの左ミドルに定評があったが、菅原は得意の前蹴りとパンチのコンビネーションでデッドマンを封じ込んだ。 菅原はこの勝利で2023年はすべて国際戦で4連勝。2022年8月からの連勝を「5」に伸ばした。 1R、ともにオーソドックスの構え。デッドマンのローに菅原はワンツーで対抗。デッドマンのパンチが菅原の顔面をとらえるが、菅原は構わず前に出てワンツー。菅原はパンチから左ミドル。デッドマンは右カーフ。菅原はパンチの連打から左ミドル、右ローからパンチの連打。デッドマンもハイからパンチにつなげる。デッドマンのパンチをステップでかわす菅原。菅原のワンツーにいデッドマンは右ロー。
2R、菅原は前蹴り、そしてパンチ。デッドマンもパンチを打ち返すが、菅原は圧をかけてパンチの連打。前蹴りで突き放す。デッドマンは前に出て右ロー。菅原はパンチを合わせる。デッドマンは左ミドル、右ロー。菅原は前に出てパンチの連打、前蹴りを顔面に。デッドマンは右ローからパンチに。菅原はパンチをかわしてパンチと前蹴り。 3R、デッドマンは左ミドル。菅原の右ローにデッドマンが右ミドルを合わせる。菅原は左右のボディーを連打しデッドマンを下がらせる。デッドマンは右ロー、右ミドルも菅原は圧を強め、パンチを連打。菅原は前蹴りで下がらせ、パンチを当てていく。デッドマンもロー、ミドルを返す。 判定はジャッジ3者とも30-28で菅原が勝利を収めた。 菅原は試合後の会見で「ダウンの一つも取れない内容になってしまった。もっと頑張る」と反省の弁。良かったところについては「セコンドの声が聞こえたこととボディーを打ちたいと思っていたので、ボディーを打てたこと、ジャブやアッパーも入った。ところどころいいところはあった」と振り返りつつも「それをつなげられなかった」などとここでも反省。 今年はパンチの強化が目立った1年だったのだが「倒し切れてないし、使い方、当て方を覚えてきたくらい。その場の技の選択や引き出しはまだまだ。レベルの高い選手と練習をさせてもらっているので、そこを見ているとまだ自信を持てるレベルではない」と本人的にはまだまだ納得がいっていないよう。