人類は「極端な高温のまん延」に直面 国連総長
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【7月26日 AFP】国連(UN)のアントニオ・グテレス(Antonio Guterres)事務総長は25日、人類は「極端な高温のまん延」に苦しんでいると警鐘を鳴らし、気候変動で深刻化する熱波の影響を限定的にする行動を起こすよう訴えた。 グテレス氏は「何十億もの人々が極端な高温のまん延に直面し、世界中で50度にもなる危険な熱波でしおれている」と述べた。 欧州連合(EU)の気候監視ネットワーク、コペルニクス気候変動サービス(C3S)によると、今月21、22、23日の世界平均気温は過去最高記録を塗り替え、1~3位を独占。1位は22日の17.16度だった。 グテレス氏は、人類は化石燃料に対する「依存」と闘わなければならないという訴えを、再び口にした。 「今日、われわれの関心は極端な高温の影響に集まっているが、気候危機にはその他多くの症状があることを忘れてはならない。かつてないほど強力なハリケーン、洪水、干ばつ、山火事、海面上昇など、挙げれば切りがない」 「これら全ての症状に対処するには、病気自体を治療するしかない。この病気とは一つしかない家を燃やしている狂気であり、化石燃料への依存であり、気候変動に対して行動を起こさないことだ」とした上で、特に20か国・地域(G20)に行動を求めた。 映像はUNTVより提供。(c)AFPBB News