ベンチからの声かけで、チームを奮い立たせる山中翔斗「ピッチに立てない時こそ、雰囲気をプラスにもっていきたい」【アジアカップ2024|ミックス/日本vsキルギス】|フットサル日本代表
4月18日、日本代表はタイ・バンコクアリーナでAFCフットサルアジアカップ2024グループステージ第1節・キルギス代表戦に臨み、2-3で敗れた。 【映像】Fリーグ得点王が見せた鮮やか連係からの弾丸ミドル炸裂の瞬間 山中翔斗は前半、ベンチから試合を見守り、ピッチ外から声をかけ続けた。そして後半の頭から出場すると、持ち味の突破力を生かしてシュートにつながるなど積極的な攻撃で存在感を示した。 試合後、山中に話を聞いた。
可能性がある限り、前を向いてやっていく
──今日の試合、どんな気持ちでピッチに立ちましたか? 前半に1回ぐらいチャンスあるかなと思っていたらチャンスが来ず、ハーフタイムで1対1を仕掛けるチャンスがすごくあると(監督から)直接言われて、後半のスタートは翔斗でいくと言われました。それを聞いた時に、「やっと来たか」っていう気持ちで挑みました。 ──前半、外から見ていてもどかしさは? 前回の大会でも負けているように、初戦は本当に難しいなかで、自分が出た時に何ができるかなと思っていました。前半は出場機会はなかったですけど、チームの雰囲気を良くするために、ベンチからしっかりと声を出していたことで、後半のスタートに出番があったのかなと思っています。 ──後半のスタートから入れたことで、やりやすさもあったのでは? そうですね。前半は0-1で終わって、後半はここから行くぞというなかでスタートで出られたことで、1対1が強みなので、どんどん仕掛けていきたいと思っていました。最初は自分の形でリズムをつかんで1対1を仕掛けてシュートまでいったりとか、その前のパスがつながったりといったプレーは、自分のなかでは良かったんじゃないかと思います。 ──セットプレーからの3失点でしたが、敗因はどこに感じていますか? これまでいろいろな親善試合や大会がありましたが、セットプレーからの失点はあまりしてこなかったと思います。ここ最近、ウズベキスタン戦あたりからセットプレーでの失点が多くなってきました。ちょっと集中力の差でやられてしまうというのがセットプレーなので、そこは本当に1秒たりとも気を抜かずいこうと、(吉川智貴)キャプテンからも話がありました。みんなすごく集中していたと思いますけど、これが大会の初戦の難しさだとみんな理解できたんじゃないかと思います。まだ終わってないですし、可能性がある限りは前を向いて、みんなで顔を上げてやっていきたいです。 ──敵将のルイス・ベルナット監督は、かつて所属クラブの町田を率いていた監督ですが、なにか話はしましたか? いや、特にそんなに話はせず、試合前に熱いハグをしたぐらいです(笑)。 ──グループステージの残り2試合では、チームをどう助けていきたいですか? 得点だったり、得点につながるプレーでチームを助けられると思っています。先ほども言ったように可能性はまだあるし、ある限りはみんなで前を向いてやっていこうと思っています。自分は今日、なかなかピッチに立てなかったですけど、そういう時こそチームを盛り上げる声を出して、雰囲気をマイナスではなくプラスにもっていけるようにしたい。今日、この後ホテルに帰ったところから切り替えて、次の韓国戦に向けて頑張っていきたいです。 ──ロッカールームの雰囲気はどうでしたか? ベテランのニブさん(仁部屋和弘)やアンさん(安藤良平)、(吉川)智貴さんが次の韓国戦に向けて、明後日また試合があるから、切り替えていこうとみんなに声をかけていました。そういう姿は、さすがベテランだなって思いました。次の試合まで2日あるので、なにがいけなかったかをみんなで話し合って、修正したいです。次に負けてしまうと終わりなので、危機感をもって日本をワールドカップへ連れていけるように頑張りたいと思います。 ──負傷離脱してしまったオリベイラ・アルトゥール、清水和也の穴を埋めるための準備を明日の練習でやらなければいけなくなったのでは? いない人のことを思って、いたらなと思っても、なにも変わりません。今の代表に必要不可欠な2人だと思いますけど、彼らがいないなかでもW杯の切符を手に入れるしかありません。今いる仲間を信じ合いながら、次に向けて調節したいと思います。