【レパードS】キャリア3戦ながら能力値1位!ミッキーファイトが本命候補 8枠の2頭が好配の使者に?
穴は8枠の2頭
【サトノフェニックス】 昨年6月、阪神ダ1200mの新馬戦では2列目の最内を追走し、2着馬に4馬身差、3着馬に7馬身差と大きな差をつけて好指数で勝利した。 その次戦、ヤマボウシ賞は当時のJRA所属馬のダート頂上決戦のようなメンバー構成。そこで実力馬ナスティウェザーや、後の東京ダービー優勝馬ラムジェットを完封した走りはかなり高く評価できるものだった。 続戦した兵庫ジュニアGPは2番枠から五分のスタートを切って、押して積極的に出したが位置を取れず、進路を外に切り替えて、好位直後の外を追走した。 3角手前で前の2頭を捲りに動いたイーグルノワールに対し、外から並びかけて行く強気の競馬で直線序盤はいったん先頭に立ったが、最後はイーグルノワールに差し返されてハナ差2着となった。 しかし、ここでも3着馬には5馬身差をつけており、2歳の時点としてはかなり優秀な指数を記録している。 近走はふるわないが、前々走の全日本2歳優駿はスタート直後に挟まれてバランスを崩す不利があり、そこから後手に回る不利があって能力を出し切れなかった。また、前走は海外のレースで、その次走に予定していたUAEダービーは取り消しとなったように、体調面が万全ではなかったのだろう。 スタミナが不足しがちな休養明けで距離が延びるのは減点材料だが、立て直された効果と休養中の成長力に期待する。 【アラレタバシル】 デビューから4戦は芝を使われて良い面が出なかったが、ダートに転じると一変して初勝利。そこからダート路線を歩み、2戦目のもちの木賞では出遅れながら後の活躍馬アンモシエラの2着に食い込むなど、能力の高さを見せた。 前々走の伏竜Sは休養明けで2着。ここでは4番枠からまずまずのスタートを切ったが、二の脚で置かれて後方2列目の中目を追走。前のサンライズソレイユがやや下がった影響もあって、促されながら後方2列目のまま3角へ。 3~4角で前のサンライズソレイユが進出すると、それを追い駆けたが前が詰まり、内目に誘導して中団で直線を迎える。序盤ではジリジリとした伸びだったが、ラスト1Fで一気に差を詰めてテーオーパスワードにアタマ差まで迫った。 二の脚が遅く、テンからスピードに乗れない面やエンジンのかかりがやや遅い面もあるが、最後までしぶといのが強み。前走のユニコーンSは休養明け好走の反動で末脚が不発に終わった面もある。今回は巻き返しに期待したい。 ※パワーポイント指数(PP指数)とは? ●新馬・未勝利の平均勝ちタイムを基準「0」とし、それより価値が高ければマイナスで表示 例)ミッキーファイトの前走指数「-24」は、新馬・未勝利の平均勝ちタイムよりも2.4秒速い ●指数欄の背景色の緑は芝、茶色はダート ●能力値= (前走指数+前々走指数+近5走の最高指数)÷3 ●最高値とはその馬がこれまでに記録した一番高い指数 能力値と最高値ともに1位の馬は鉄板級。能力値上位馬は本命候補、最高値上位馬は穴馬候補 ライタープロフィール 山崎エリカ 類い稀な勝負強さで「負けない女」の異名をとる競馬研究家。独自に開発したPP指数を武器にレース分析し、高配当ゲットを狙う! netkeiba.com等で執筆。好きな馬は、強さと脆さが同居している、メジロパーマーのような逃げ馬。
山崎エリカ