【イベントレポート】幾田りら×あの主演「デデデデ」アニメシリーズ初披露、浅野いにお作詞・作曲の新曲が主題歌
幾田りらとあのがダブル主演を務める「デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション」アニメシリーズ全18話のオールナイト上映イベントが、11月9日に東京・シネマート新宿で行われ、声優の入野自由、白石涼子、アニメーションディレクターの黒川智之氏がイベント前の舞台挨拶に登壇した。 【写真】浅野いにおが作詞・作曲を手がけた新曲「SHINSEKAIより」のアートワーク ■ アニメシリーズを作ってから劇場版を作った 東京上空に巨大な宇宙船が突如襲来した世界を舞台とする「デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション」は、浅野いにおが2014年から2022年にかけて「週刊ビッグコミックスピリッツ」で連載していたマンガ。アニメ映画化され、今年3月に前章、5月に後章が公開された。劇場版は浅野が原作とは別に描き下ろしたラストで幕を閉じたが、今回初披露されたアニメシリーズでは、劇場版では描かれなかった原作の印象的なエピソードも盛り込まれており、幾田演じる小山門出とあの演じる“おんたん”こと中川凰蘭の16年後のもう1つの世界線までもが描かれている。 劇場版とアニメシリーズ版の制作について、黒川氏は「アニメシリーズ全18話と劇場版2章という形は最初から決まっていて、アニメシリーズを18本作ってから劇場版を作りました」と説明。大葉圭太を演じた入野は、最初からアニメシリーズと劇場版があると聞いていたと語るが、田井沼マコト役の白石は当初アニメシリーズ版のみだと思っていたそうで「アフレコ現場で劇場版になるって噂を役者陣から聞いてビックリしました」と明かした。 ■ 隅から隅まで浅野先生の絵が動いている アニメシリーズ版の感想を聞かれた入野は「アフレコが終わったのが1年くらい前で当時は絵が全部完成していなかったんですけど、劇場版のクオリティをよくここまで全18本も保って描いてくれて、ありがとうございましたって。感動しました」と絶賛。「“隅から隅まで浅野いにお先生の絵が動いている”と劇場版でもアニメシリーズ版でも感じられたのが、いちファンとしてうれしかったですね」と語った。 一方、白石は「アニメの収録は1話ごとだったし、順番もけっこう入れ替わったり、間も空いたりしたので、18話こんなふうになったんだなと思って、すごく面白かったですし、劇場版を観てアニメシリーズを観るとまた印象が変わって。キャラクターに対する印象も変わりましたね」とコメント。「劇場版と違って自分で止めて観られるから、気になるところで止めて観たり、戻って観たりして、背景にこんなこと書いてあったんだとか注目しちゃったりしましたね」とアニメシリーズならではの楽しみ方も紹介した。 制作のこだわりについて聞かれた黒川氏は、「それをしゃべり始めると、それだけで朝までかかりそうなんですけど、アニメシリーズ18本から劇場版を作る編集が大変で」と述懐。「劇場版は前章120分、後章120分あって、アニメシリーズは1話が20分ちょっとなので、賞味6本ずつで、残りの6本は映画に入れないと決めていたんですけど、いざ前章の編集をしたときに“このシーンはスクリーン映えするよな”とか“このシーンは大事なんじゃないか”と欲が出ちゃって。1回シナリオの構成通りにつないでみたんですけど物足りなくて、シーンの順番を入れ替えたり、編集に時間をかけましたね」と苦労を振り返った。 これに対して入野は「劇場版を作ることとアニメシリーズを作るのはまったく別の作業じゃないですか。編集して短くする総集編とはまた違う。これが本当にすごい作業だなと思いました」と制作陣を称賛。また入野が「アニメシリーズは1話1話でドラマがあるから、感情の膨らみが大きいんじゃないかなと思います」と語ると、白石も「いいタイミングでエンディングにいきますよね」と頷いた。 さらにアニメシリーズの見どころとして、黒川氏は「アニメシリーズのみのキャラクターが何人もいるんですけど、そのキャストもめちゃくちゃ豪華なんですよ! 本当にビックリすると思います。キャストもまだ発表になっていないので、皆さんが初めての目撃者になります。ぜひキャスティングにも注目していただきたいです」とアピール。「最終話は超大物アニメ監督に一部コンテをお願いしたところがあるので、エンディングのクレジットにも注目して、最後まで観ていただければと思います」と呼びかけた。 ■ 浅野先生ってマジなんでもできるんだな そしてアニメシリーズの主題歌は、浅野が作詞・作曲を手がけ、anoと幾田が歌唱する新曲「SHINSEKAIより」。この曲の感想を問われた入野は「浅野先生ってマジなんでもできるんだなって」と笑い、黒川氏も「デモを聴いて『これ浅野先生が曲を書いているんですよ』って言われたとき、にわかに信じられなくて」と驚きを語る。 楽曲の魅力について、入野は「あのちゃんと幾田りらちゃんの2人の化学反応というものは、劇場版でも聴いていましたけど、新しい2人の魅力がいっぱい詰まった曲ですね。それこそ2人がそれぞれの活動で歌っている曲とは違う世界観で、聴いていて面白い」と述べ、白石は「メッセージのある歌詞で何回も聴いちゃいました」と聞きどころを語った。この曲は11月15日に配信リリースされることが発表されており、楽曲に関する浅野のコメントも到着した。 なお12月25日にはアニメのオリジナルサウンドトラックが発売されることが決定。イベントで披露されたアニメシリーズ版全18話は、12月4日に発売される数量限定のBlu-rayコンプリートBOXに収録される。 ■ 浅野いにお コメント 「デデデデ」の世界観を念頭に置きつつも、その近似値のような終末感漂う混沌とした現代に生きる「私たち二人」の曲として制作しました。可愛さの裏側にある生意気さ。ふざけ合いの中に垣間見える諦念。そんな複雑な感情を歌詞の中に残せたと思います。anoさんと幾田りらさんの、お互いを支え合うようなコンビネーションは感動的に素晴らしかったです。二人の強さと儚さを兼ね備えた声がなければ、この曲は成し得ませんでした。そして余談ですが、作詞だけでなく作曲まで担当するという原作者のわがままを受け入れてくれたプロデューサー氏には本当に感謝です。 (c)浅野いにお/小学館/DeDeDeDe Committee