スターシェフが目の前に! 脇屋シェフの新店は贅沢すぎる
そして月桂樹の香りをまとったとろみのあるスープに悶絶する、厨房の中央に鎮座させた窯で焼いた肉といった具合に、次から次へと至福の皿が登場するのです。圧巻は上質なシャンタンスープで5時間煮たとろっとろの白菜。1玉400円くらいの白菜が(脇屋さんの使う白菜はもっと高級かも?)こんなゴージャスな味になるとは本当に感動的で、スープもこれで死んでもいいと思えるおいしさです。ペアリングのワインや日本酒はそれぞれの料理に寄り添う見事なセレクトで、サービスも心地よい。おまけに脇屋さんの美声で料理の説明がされるなんて、もう夢のような時間です。
Q. 「Ginza 脇屋」でおすすめしたいメニューを教えてください A. 「土鍋で炊いた白飯」(コース35,000円に含まれる)です
すべての皿がおすすめで甲乙つけがたいのですが、度肝を抜かれたのが〆の土鍋で炊いた白飯です。中国料理だし、脇屋さんだし、新作のチャーハンか麺かと思っていたら登場したのは土鍋を持った脇屋さん。蓋を開けると中には炊き立ての真っ白なご飯。最初は「え、マジ?」と思ったのですが、これがおいしいのなんのって。ちゃんと「煮えばな」を食べさせてくれるし、ご飯のおともがまた食欲をそそるものばかり。(店オリジナルの)麻婆たらこだけで1杯いけちゃうくらい。
ずっと白飯なのかはわかりませんが、本日のコースの流れを考えると白飯は〆に相応しいと納得。脇屋さんがやりたいことってこういうことなのかなと次回も期待できる〆でした。
Ginza 脇屋
住所 : 東京都中央区銀座5-10-5 スリーY'S&D TEL : 050-3662-1535 ※価格は税込。 ※アンケート内容をもとに、料理名を掲載しています。最新の情報はお店にご確認ください。
写真:高橋綾子 文:高橋綾子、食べログマガジン編集部