競技開始からわずか半年で…山岳スキー競技「スキーモ」W杯日本代表に選出! 山形・西川町の女性が意気込み
山形放送
2年後の冬季オリンピックの新種目で、「スキーモ」と呼ばれる山岳スキー競技をご存じでしょうか? 本格的に競技を始めてわずか半年で今シーズンのワールドカップ日本代表に選ばれた女性が山形県西川町にいます。大会を前に4日、出発式が開かれました。 スキーモは2年後の冬季オリンピックで新たな種目として追加された競技で、山岳エリアに設定されたコースを周回しそのスピードを競うヨーロッパ発祥のスポーツです。今シーズン、その日本代表に選ばれたのが青木聖美さん(29)です。 青木聖美さん「さとちゃんがオリンピック出れそうな競技見つけたって連絡あって、それですぐ選手登録した」 青木さんは西川町の地域おこし協力隊として活動する傍ら、ことし1月から本格的な練習をスタート。およそ半年でワールドカップ女子日本代表に選出されました。 4日、西川町で開かれた出発式には町やスポンサー企業の関係者、およそ100人が集まりました。 お笑いコンビ・ソラシドの本坊元児さん「(町で)VTR撮ったりするギャルがいて、何者なんだと思っていたら、 実はこういうチャレンジをしていると聞いた。町のこともやりながら自分の挑戦もしていて、すごい感動した」 県内には月山や蔵王など練習に適した山が多く、山へのアクセスの良さが協力隊の活動と競技の練習を両立する後押しになったと振り返ります。 スキーモ女子W杯日本代表・青木聖美さん「(標高)3000mあたりの低酸素に慣れるトレーニングを中心に頑張った」 夏場のオフシーズンは上山市の蔵王坊平で高所トレーニングに励み、体力や足腰の強化に力を入れました。 スキーモ女子W杯日本代表・青木聖美さん「(トレーニングは)今まで経験したことのない辛さだったので、身体も全然変わったし、何よりも体力がついた」「持ち味はパワーとガッツなので、得意の滑りにもっていけるような勢いをつける、早い登り見せたい」 青木さんは今月11日に山形を出発し、フランスで日本代表合宿に参加します。 母・美由貴さん「緊張せずに精一杯自分の力を出してきてほしい」 娘・聖蘭さん「ママ頑張ってね!」 スキーモ女子W杯日本代表・青木聖美さん(Q目標は)「オリンピックに行く!オリンピックに行けるチャンスがあることに感謝して頑張ります」 スキーモのワールドカップ初戦は、フランスで来月12日から始まります。 青木さんは今後、ワールドカップの結果などをインスタグラムなど自身のSNSアカウントで発信していく予定です。今シーズンのワールドカップはヨーロッパの8か国で来年4月まで合わせて9戦実施されます。