ウクライナ、長距離兵器でロ領内攻撃する軍事的理由ある=NATO高官
[プラハ 14日 ロイター] - 北大西洋条約機構(NATO)のロブ・バウアー軍事委員長は14日、ウクライナには西側諸国の兵器を使ってロシア領内の奥深くを攻撃する十分な軍事的理由があるとの見解を示した。 英国のスターマー首相とバイデン米大統領は13日、ホワイトハウスで会談し、ウクライナに対し、長距離ミサイルを使用したロシア領内への攻撃を認めるかどうかについて協議したが、決定に関する発表はなかった。 ロシアのプーチン大統領は、西側の長距離ミサイルでロシアを攻撃することをウクライナに認めれば、西側諸国はロシアと直接戦うことになると警告している。 バウアー氏はプラハで開かれたNATO軍事委員会の会合で、武力紛争に関する法律では国家に自国を防衛する権利が与えられており、それは国境で止まるものではないと指摘した。 「(こうした攻撃を)行う理由は攻撃してくる敵を弱体化させるため、飛んでくる矢だけでなく射手を攻撃することだ」とし、軍事的にはそうする十分な理由があると述べた。 同時に、武器を提供する国にも、その使用を制限する権利があると語った。