紅紫色に染まる田んぼ 大多喜で29日レンゲ祭り
新緑の里山が広がる大多喜町下大多喜でレンゲソウの花が咲き、田植え前の田んぼを紅紫色に染めている。29日には地元農産物やタケノコ汁などを販売するレンゲ祭りが開催される。 地元有志による祭り実行委員会や町立みつば保育園の園児たちが毎年秋に種をまいており、ゴールデンウイークが近づくと、こいのぼりがそよぐ田んぼ4カ所計1・2ヘクタールがレンゲ畑になる。
4月上旬から花が咲き始め、祭り実行委員長の浅野照久さん(72)は「祭りの日まで花が色あせずに持ちそう」。かつてレンゲソウは水田の緑肥として栽培されていたが近年はあまり見られなくなり、「昔懐かしい風景を楽しんでもらえたら」と浅野さんは話す。 26日に現地を訪れた保育園児たちは、自分たちが種まきをした箇所に特別に入って花を摘んだり、元気に走り回ったりしてレンゲ畑を満喫した。 レンゲ畑は大多喜カントリークラブそばの水田地帯で、こいのぼりが目印。29日の祭りは午前10時~午後3時。問い合わせは町観光協会(電話)0470(80)1146。