“カン・ダニエルへの名誉毀損の疑い”炎上系YouTuber、第1審の判決に不服…控訴状を提出
サイバーレッカー(再生回数や利益を目的にゴシップなどを扱う炎上系YouTuberの通称)の「タルドク(脱オタク)収容所」の運営者A氏が、カン・ダニエルに3,000万ウォン(約319万円)を賠償するようにという第1審の判決を不服とし、控訴した。 16日、法曹界によると、A氏は12日にソウル中央地裁民事29単独に控訴状を提出した。 これに先立って、カン・ダニエルはA氏を相手に、虚偽事実の流布による精神的被害を主張し、1億ウォン(約1,090万円)の損害賠償訴訟を提起した。これに対し、ソウル中央地裁は先月27日、A氏がカン・ダニエルに3,000万ウォンを賠償するようにと、原告一部勝訴の判決を下した。 しかし、カン・ダニエルは判決の直後、控訴の意思を明かした。所属事務所のARAは「犯罪行為の罪質、犯行の手口、継続的かつ反復的な露出によるアーティストの精神的苦痛を考慮すると、あまりにも軽い処分だ」と控訴した。 続けて「簡単に虚偽事実が流布されるが、その虚偽を正すのには数万倍の苦しみと拭えない傷が残る」とし「控訴審では、その罪に相応しい厳重な代償が伴うことを願っている」と強調した。 また「誰かの苦しみを糧にして経済的利益を得て、罪悪感なしに社会に寄生する者たちには、より強い処罰が必要だ」とし「今回の事件をきっかけに、弊社所属のアーティストに対する無条件の非難や人格冒涜、虚偽事実を無分別に流布する行為に対しては、強硬な法的対応を行う予定だ」と伝えた。 A氏は2022年、自身が運営しているYouTubeチャンネル「タルドク収容所」に「国民の彼氏俳優・アイドルの乱れた私生活」というタイトルの動画を掲載し、カン・ダニエルの名誉を毀損した疑いが持たれている。A氏は裁判の過程で「映像を製作して投稿した事実は認めるが、映像の内容が事実だと思っていた」と主張し、故意性を否定した。しかし、裁判所はこれを受け入れず、損害賠償を命じた。 A氏はカン・ダニエルの他にも多数の有名人を誹謗した疑いで数件の裁判にかけられている状態だ。検察の捜査結果、A氏は2021年6月から約2年間、有名人を誹謗中傷する動画で約2億5,000万ウォン(約2,900万円)の収益を得たという。これに対し、IVEのウォニョンは昨年10月、A氏が掲載した虚偽事実と人格冒涜に対して損害賠償の訴訟を提起し、第1審で勝訴した。しかし、A氏はこれに不服して控訴した。 また、BTS(防弾少年団)のVとジョングクは所属事務所のBIGHIT MUSICと共に、A氏を相手に損害賠償訴訟を提起し、現在第1審が進行中だ。この他にもaespaのKARINA、EXOのスホなど、多くのアイドルがA氏の悪意のある映像に対し、法的対応に乗り出した。
キム・ハヨン