田舎の国道は「自由な老人」による老害祭り!「おい! じいさん! 車にひかれるぞ!」ノロノロ横断じいさん、逆走じいさんに自転車ばあさん...他人事ではない日本全国の「老害」問題とは
高齢者による高速道路などへの逆走が問題となって久しいが、歩行時の危険行為もなかなか深刻である。危機管理コンサルタントの平塚俊樹氏は、高齢者の歩行マナーの現状についてこう語る。 「 2人きりはデートだよね 」発言に困惑。食事を断らなかった私がいけない?男女の友達はやっぱり成立しないのか。 「歩行時の交通マナーは、もちろん誰もが気をつけなければなりません。しかし、歩行中の交通事故で亡くなった人のうち6割以上を高齢者が占めるというデータがあるのは紛れもない事実です。 ただし、特に地方では横断歩道や信号などが少ない地域もあり、遠回りして行き来するのがつらいというお年寄りの声があるのも実情。道路環境面の見直しを求める声も多数上がっているようです」 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
今回、「夫の父親が道路の横断の仕方で近所から槍玉に挙げられている」とのご意見を寄せてくれた女性に話を聞いた。話を聞いていくと、この方の義父だけに限らない、田舎ならでは交通の「無法化」ぶりを知ることとなった。 「義父は、家の前の道を挟んで正面にある田畑で野菜を作っています。日に何度も家と田畑を往復するのにわざわざ遠回りするのが面倒で、つい横断歩道のないところを渡ってしまうんです」 こう話すのは白井修子さん(仮名)。地方在住、50代のパート従業員だ。道交法上、横断歩道がある場所の付近では、歩行者はその横断歩道を使って横断しなければならない。しかし、「付近」とは横断歩道から何メートル程度のことを指すのかは明記されていないからやっかいだ。 「うちは人口減少が凄まじい典型的な高齢化地域です。家の前の道路は県道なんですが、一番近い横断歩道までは50~60メートル程度。苦もなく歩ける距離とはいえ、年寄りはわざわざ横断歩道まで行くのがおっくうみたいですね」 左右をちょっと確認しただけで横断歩道のない所を横断してしまう義父は、しばしば近所からクレームを受けている。
「私からは注意しづらいので、夫に言ってはもらうんですが、未だに昭和のガンコ親父みたいなお義父さんだから、息子の忠告なんてヘでもないって感じ」 と修子さん。 「確かにドライバーさんをヒヤリとさせるお義父さんは悪いと思いますけど、うちだけじゃなくて、近所のじいさんやばあさんたちはみんな平気で横断歩道以外のところを渡ってますよ。道を挟んだ向こうに公民館やゴミ捨て場があるんで」 地域の高齢者の多くが同じように危険な横断をしているにもかかわらず、義父だけが槍玉に挙げられているのは、横断する頻度の高さと「ある特徴」のせいだと修子さんは言う。 「お義父さん、杖ついてるんですよね」 膝を傷めて農家をリタイアしたものの、軽い農作業を趣味とリハビリ代わりに続けているという義父。 「義父の非は認めるけど、他の老人も似たりよったりだと思いますよ。先日の会合でも、町内会長さんから『白井さんを轢きそうになった』っていう意見が複数寄せられてるって言われちゃったそうで、夫が『うちのオヤジだけじゃねーのに』で怒って帰ってきました」 修子さんの夫曰く、その町内会に出席していた面々が、まさに危険横断の常習者たちだったという。 このあと修子さんから聞いた、近隣に住む高齢者たちの身の毛もよだつような交通違反の現状ついては記事後編で詳報する。 ★後編はこちら★へ続く。 取材/文:中小林亜紀 PHOTO:Getty Images
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