八戸学院大学 短期大学部 幼児保育学科の旧校舎 開学から53年「さよならセレモニー」
青森朝日放送
歴史ある学び舎に別れを告げました。八戸学院大学短期大学部のキャンパスで旧校舎への「さよならセレモニー」がありました。 八戸学院大学短期大学部の校舎がある「美保野キャンパス」。その一角に「幼児保育学科」の旧校舎があります。 【司会】 「この旧校舎は、開学から53年間の長きにわたり、学生の学びの場でございました」 1971年の短大開学と同時に建てられた旧校舎。老朽化が目立つため取り壊されることになりました。 この日、学校関係者などおよそ30人が集まり、セレモニーが執り行われ参加者たちが別れを惜しみました。 そして、教室や廊下の壁には在校生や卒業生たちが感謝の思いを伝えるメッセージが。 4回生で、同窓会の会長を務めている道合康子さんです。当時の思いを振り返りました。 【八戸学院大学短期大学部同窓会 道合康子会長】 「私が学生時代に一番思い出として残っているのはピアノレッスン」 「(レッスンの)順番を待っている時に、早く終わってほしいなあと思いながら、とにかくピアノが一番私の中では大きなウエイトを占めていました」 【八戸学院大学短期大学部 杉山幸子学長】 「2年間の短大生活の中で、やはりピアノで苦労しながらも力を付けていくというところが学生のすごく学びを感じる部分」 八戸学院大学短期大学部は、幼稚園教諭や保育士の資格を目指すための地域に根差した高等教育機関として、現在の「八戸学院光星高校」の前身である「光星学院高校」が設置されてから15年後に開学しました。 これまでおよそ5300人の卒業生を輩出。卒業生は県内外の幼児教育の第一線で活躍しています。 旧校舎は、ピアノの個人レッスンができる専用の防音室を備えるなど当時、最先端の教育環境を誇っていました。 【八戸学院大学短期大学部 杉山幸子学長】 「いよいよ本当になくなるのだなあと、本当のさよならの日が来るのだなということで、改めて寂しさを感じています」 「幼児期の教育は、本当に人生のまさに土台というか礎、そこのところを育てる仕事というのは本当に重要だし尊いし、何ごとにも代えがたい価値があると思う」 「自分で責任と誇りを持って保育者は進まなければならないと思っています」 参加者たちは、歴史を刻んできた学び舎に感謝の気持ちを伝えていました。