他人からの評価に納得できない時の対処法
■他者からの評価に納得できない時 長時間働き、顧客や部門横断的なステークホルダーに最高のソートリーダーシップやサービス、またはガイダンスを提供したにもかかわらず、自分が思っているような優秀な「ロックスター」だと周囲から認識されていないことがある。成功させたプロジェクトの評判が思ったほどよくないのかもしれないし、変革を完璧に実行したが、シニアリーダーたちが理解できるようなペースでは進められなかったのかもしれない。 上司や同僚からのフィードバックが、自分自身や自分の仕事に対するみずからの認識と一致しないと、自信や自尊心、モチベーションに大きな打撃となる。昇進や昇給、会社での全体的なキャリアに壊滅的な影響を与えることもある。しかし、それは必ずしもネガティブな結果を招くものではない。 自分がどのように見られているかを聞くのはつらいものだが、それを知ることは、自己改善とプロフェッショナルとしての成長の機会となる。以下は、あなたやあなたの仕事に対する否定的な認識を変えるための5つのステップだ。 ■1. フィードバックを振り返る どのような否定的なフィードバックも傷つくものだが、自分の根幹に沿わないフィードバックは、自分自身を誤解されていると感じるため、いっそう不快に感じる。フィードバックにどう反応し、その後どう行動するかは、会社でのキャリアに影響を及ぼす。最初は本能的に反論したり、自分を擁護したり、そのフィードバックにつながった行動を説明したりするかもしれない。しかし、相手の認識は、説明や情報が増えても変わらない。その代わり、あなたが行動や態度を見直した後に、時間とともに変わっていく。 したがって、最初のステップは振り返ることだ。立ち止まって深呼吸をし、社外のセラピストやコーチ、友人に感情を吐き出そう。そして一歩引いて、そのフィードバックが自分ではなく同僚や友人に対するものだと想定して、客観的に評価する。フィードバックが他人に対するものだと考えると、抱いていた感情が消え、より公平な見方ができる。 できるだけ客観的に状況を評価してもなお、そのフィードバックに納得できなかったり、自分の成功に悪影響を与えたと他者を批判したりしてしまうなら、次の3つの質問を自分に投げかけ、焦点を自分に戻そう。 (1)自分に不足していると思われる部分に対処するために、どのような考え方が必要か。 (2)もしフィードバックの2%が真実だとしたら、その認識を変えるためにどのような行動を取るか。 (3)望ましくない認識を変えるために、どれだけ努力できるか。 たとえ人が否定的な認識を生み出したとしても、あなたがコントロールできるのは自分の行動と反応だけだ。自分自身や職場環境、自分の行動、そして人とのやり取りに真正面から向き合わなければならない。素早く自分自身に集中し、現実と一致しているかどうかにかかわらず、その認識が存在することを受け入れれば、傷ついたことや感情的な反応を乗り越えて、前進するための道をより早く定めることができる。 ■2. 積極的に耳を傾ける 受け取った情報を建設的に掘り下げる準備ができたら、さまざまなステークホルダーや同僚に対して、自分が継続的な改善を望んでいることを表明し、率直なフィードバックをさらに求める。否定的な認識を形成したと思う人に対して、非難するのではなく、好奇心を向ける時だ。簡潔に次の4つの質問をする。 (1)私は何が得意か。 (2)何を続けるべきか。 (3)どこを改善すればいいか。 (4)何をやめるべきか。 相手の意見を得たら、受け取ったフィードバックを説明し、その認識についてさらなる見解がないか、具体例を挙げてもらえるか、他者からの期待を満たすためのよりよい方法を提示してもらえるか尋ねる。積極的に耳を傾け、言われたことを書き留めることを目指す。その際、意見を述べたり、反論したり、状況を説明したりしてはいけない。必ず「私のどこがよくなかったのか、どうすればよかったのか、例を挙げてもらえますか」というフォローアップの質問をすること。大胆な好奇心を持ち、相手の答えに積極的に耳を傾けることで、あなたの自己認識と、変化と成長への意欲を示すことができる。