ケネディ氏、副大統領候補に女性起業家を指名-グーグル創業者の元妻
(ブルームバーグ): 11月の米大統領選に無所属で出馬を表明しているロバート・ケネディ・ジュニア氏は26日、副大統領候補に慈善家でテクノロジー起業家のニコール・シャナハン氏(38)を指名すると発表した。同氏の起用により女性や民主党有権者からの支持を得たい考えだ。
ケネディ氏は副大統領候補について、「批判や論争に耐え得る、経験豊富な人物を求めていた」と説明。「規制当局の腐敗を目の当たりにし、それに対する私の憤りを分かち合える人物を求めていた」と述べた。
民主党のバイデン大統領と共和党候補指名獲得を確実にしたトランプ氏の再対決が予想される中、ケネディ氏は勝算が薄い闘いを挑んでいる。
シャナハン氏は、刑事司法や環境、生殖を巡る権利などに関する取り組みに助成金を提供する非営利団体「ビアエコー財団」の創設者で会長を務めている。
シリコンバレーの著名投資家でもある同氏は、米グーグルの共同創業者セルゲイ・ブリン氏の元妻。シャナハン氏は民主党員として登録されており、同党の候補者に献金しているほか、ケネディ陣営の選挙運動にも寄付を行っている。
シャナハン氏の起用により、ワクチン懐疑論を唱えるケネディ氏に反発する左派有権者が同候補を受け入れやすくなる可能性がある。
原題:Kennedy Taps Shanahan as Running Mate in White House Bid(抜粋)
--取材協力:Stephanie Lai.
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Hadriana Lowenkron, Karen Breslau