雲間から一瞬顔をのぞかせ、流木アートが並ぶ砂浜を照らした中秋の名月＝17日午後6時32分、外ケ浜町の平舘海水浴場

　中秋の名月の17日、県内は全域で曇り空が広がる天候だったが、夜には青森市などで晴れ間もあり、涼しい秋風の中で幻想的な雰囲気が広がった。 　気圧の谷などの影響で曇りとなった17日の県内は、最高気温が三戸26.5度、三沢24.9度、八戸24.0度、弘前23.5度、青森22.9度など9月上旬から下旬並みで、日々深まる秋らしい気候に包まれた。 　8月17日に始まった催し「たいらだてビーチアートプロジェクト」が最終日を迎えた外ケ浜町の平舘海水浴場では、弘前市在住の画家・創作家の福島悠起さんや町民が流木を素材に制作したオブジェが並び、夕方には町民ら約20人がキャンドル約200個を配置して彩りを添えた。 　月の出の午後5時25分から、濃い雲のかかる空を眺めながら関係者が待った月は、同6時半ごろに雲間から一瞬だけ出現。「やっと出た！」「とっても明るいね」との歓声が砂浜に広がった。