「新紙幣」7月3日の発行で変わること 新旧比べてわかりやすく解説「数字は大きく」「ホログラムも進化」「識別マークは斜線に」
7月3日から発行される新紙幣。 旧紙幣から、いったい何がどう変わるのか?まとめました。 【写真を見る】7月3日に発行される新紙幣 新紙幣の千円札は、ペスト菌を発見するなど医療の発展に貢献した北里柴三郎さん。 五千円札は津田塾大学を創立、日本の女子教育の先駆者として知られる津田梅子さん。 そして一万円札は、日本最初の銀行を作るなど、近代日本経済の父と言われる渋沢栄一さんに変わります。 ■現行の紙幣はいつから使われているの…? 現在使われている千円札 野口英世さん、五千円札 樋口一葉さんは20年前から。 一万円札 福沢諭吉さんは、40年前から使われているんです。 ■誰にでもわかりやすい“ユニバーサルデザイン”に 今回はデザインも大幅に変わり、数字も大きくなりますが、これは誰にとってもわかりやすい「ユニバーサルデザイン」の考え方で作られたということで、外国の人が使うことも想定しているそうです。 そして、注目が「ホログラム」。こちらもすごく進化しているんです。 見る角度を変えると、ちょっと回転するように見えるんです。渋沢栄一さんがずっとこっちを見ているような感じに… ホログラムは、千円、五千円、一万円と全てに使われています。 ■新紙幣の特徴は「識別マーク」 さらにもう一つ大きな特徴があり、たとえば新一万円札は左右に「斜線」がついています。 これは、識別マークと言って、指で触ってわかるように表面にデコボコと装飾が施されているものなんですが、他のお札では、千円札は左下と右上。五千円は上と下。 マークは全て一緒なんですが、位置が違うことで、これは一万円なんだ、千円なんだ、五千円なんだとわかるようになっています。 ■旧紙幣には「L」「●」「―」のようなマークが ちなみに旧タイプの今発行されている紙幣は、このマークがお札ごとに違ったんです。 一万円はお札の隅にカギ括弧、「L」のようなマーク、5千円は丸、「●」のようなマーク、千円が横棒「―」のような印があります。 新しいお札は全て同じマークで、お札ごとに位置が変わり、大きさも前より大きくなって、わかりやすくなっているということです。