【リニア】静岡・川勝知事「東京~名古屋も部分開業」「部分開業はJRのスタンスに沿っている」
「防災面からも意義がある」
つまり、すでに実験線が走っている山梨県と、駅の工事が始まっている神奈川県だけを「部分開業」すればいいというのです。ただこの案をめぐっては、おととし、川勝知事はリニア実験線に乗車後、「できないことが分かった」として、部分開業は不可能との認識を示していました。それなのに、ここにきて再燃した「部分開業論」。川勝知事は防災上の観点からも部分開業は意義があると主張します。 静岡 川勝平太知事:「甲府はですね、山の中ですから、雪に閉ざされたことがあります。ですから、雪に閉ざされると言う事は道路が使えない。ですから首都圏に逃げられる、あるいは首都圏から助けにいけるわけですね。ですから本当の危機管理ということであれば、私はそういう現実的にあったところでやれば、営業すれば、それなりに収入が入ってくる」
山梨県知事「決してない話ではない」
川勝知事のいう部分開業論について、山梨県はどう思っているのでしょうか、長崎幸太郎知事は全線開通が大前提とした上で次のように話します。 山梨県 長崎幸太郎知事(12月20日):「仮に甲府から品川までの間が先に完成が見通せるような場合であれば、トンネルができるまでの間は、品川から甲府の間を行ったり来たりというのも、決してない話ではないんじゃないかなと」 神奈川ではなく、品川という条件付きで部分開業を歓迎する考えを示しました。
品川~名古屋間も“部分開業”
部分開業をめぐっては、県議会でも追及された川勝知事。また昨年末の会見では、こんなことを話していました。 静岡 川勝平太知事:(12月26日):「(JR東海が)部分開業はしないとおっしゃったわけですね。そうすると全線開通を目指すと、とらえてもいいのか。(JR東海は)名古屋まで2027年に造ると言っていた。全線は大阪までだから、名古屋までの開通は部分開業ではありませんか? でしょ? その部分開業をしないと言った。2037年全線開通まで部分開通しない、そういうふうにとってもよろしいですか?」 つまり、川勝知事に言わせれば、品川~名古屋間も“部分開業”にあたるというのです。