NiziUの韓国デビューは成功? TWICE、Stray Kids、ITZYらJYPグループの日本デビューと比較
かねてよりTWICEへの憧れを公言してきたNiziUが、10月30日にシングル『Press Play』で韓国デビューを果たした。リード曲「HEARTRIS」のMVには、所属事務所・JYPエンターテインメントの先輩グループであるStray KidsのFelixが友情出演したことでも話題を集め、ファンは韓国の音楽番組出演を楽しみにしていた。その一方で、群雄割拠のK-POPガールズグループシーンに飛び込む彼女たちへの心配の声が上がっていたことも、また事実だ。 【画像】韓国音楽番組での1位獲得に涙するNiziUメンバー 実力は申し分ないにも関わらず、コンセプトと本人たちの相性やファンのニーズと少しでも合わない部分があると、他のグループに埋もれてしまう。そんな厳しいK-POPシーンの現状にNiziUはフィットできたのだろうか。 本稿では、はじめにJYPエンターテインメント所属グループの拠点国以外でのデビューについて振り返り、比較しながら、NiziUの韓国デビューについて考える。 ■TWICE TWICEは、既存オリジナル曲5曲とその日本語バージョン5曲の全10曲を収録したベストアルバム『#TWICE』で2017年に日本デビュー。特に「TT」は、TWICEやK-POPに詳しくない人でも親指と人差し指で“T”を示すあの特徴的なダンスを知っているほど、お茶の間に浸透した。 同年10月には、初の日本シングル『One More Time』をリリース。「Billboard JAPAN Top Singles Sales」チャートでは、初週累計219,131枚を売り上げ、ランキング首位を獲得するという成績を残している(※1)。 ■Stray Kids Stray Kidsも、「風(Levanter)」「Double Knot」「My Pace」の日本語バージョン3曲に既存曲を加えたベストアルバム『SKZ2020』で2020年に日本デビューを飾った。同年にはTVアニメ『神之塔-Tower of God-』(TOKYO MX他)主題歌を収録した日本1stシングル『TOP -Japanese ver. -』と、日本1stミニアルバム『ALL IN』をCDでリリースし、スピード感を持って日本活動のスタートを切った。なお、表題曲「ALL IN」はJ.Y. PARKとStray Kidsのコライト楽曲となっている。 ■ITZY ITZYもベストアルバムで2021年に日本デビュー。『IT’z ITZY』には、TWICEと同様に既存曲6曲とその日本語バージョン6曲の全12曲を収録している。「Billboard JAPANダウンロード・アルバム・チャート“Download Albums”」では、4位のStray Kids『SKZ2020』に続き5位にランクイン。総合では4位となっている(※2)。 翌2022年には日本1stシングル『Voltage』をリリース。強さを前面に出したビジュアルや歌詞の楽曲となった。筆者自身、「ITZYはビタミンポップだ」と勝手な、ありもしないジャンル分けをしていたのだが、デビュー曲「달라달라(DALLA DALLA)」や続く「ICY」「WANNABE」に象徴されるような、ポップな雰囲気にガールクラッシュ的なメッセージを溶け込ませた楽曲を期待するファンの声も少なくない。
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