「アンチヒーロー」で注目集める近藤華は高校2年生 憧れの杏を目指し、女優の道を突き進む
<ニッカンスポーツ・コム/芸能番記者コラム> 先日、TBS系連続ドラマ日曜劇場「アンチヒーロー」(日曜午後9時)で死刑囚の娘・紗耶を演じ、注目を集める近藤華(16)を取材した。同作では幼さが残る演技が印象的だが、くっきりした目鼻立ちと意志のある瞳で、インタビュー中は聡明(そうめい)さを感じた。ブレークが期待される近藤の素顔や学校生活などを聞いた。 近藤は中学2年生でデビュー。21年放送の「三井のリハウス」CMでは、宮沢りえの娘として出演し、ネット上でも話題になった。13年のNHK連続テレビ小説「ごちそうさん」でヒロインを務めた、所属事務所の先輩・杏(38)に憧れて、自ら履歴書を送った。 物作りや表現が好きで、幼少期はクラシックバレエに打ち込み、SNSでは絵を披露。当時は「テレビに映ってキラキラしていて良いな」と漠然と考えていたというが、女優業に進もうと決心した時「この職業は自分と違う人生を歩むこともできるし、職業が決まっていないのでいろんな者になれるし、いろんな所にもいける」と感じたという。撮影現場で、それぞれ違うスタッフと仕事ができる事も楽しみの1つだと明かした。 22年には日本テレビ系「金田一少年の事件簿」でドラマ初出演を果たし、昨年はフジテレビ系「ばらかもん」でドラマレギュラー出演。腐女子の珠子を熱演した。 「最初はセリフを覚えることが最優先で一番大事だと思っていた」という近藤は「セリフを覚えた上で自然な演技ができるように心がけたいと思うようになりました」と成長をにじませる。今後は「学園もの」への出演を熱望。「今しか分からない学生の気持ちがあると思うんです」と話した。 落ち着いた口調で、大人っぽい表情を見せる近藤は高校2年生として学校生活も順調だ。「去年の秋に運動会があったんですけど、すごく楽しかった」と振り返り、最近は「もんじゃ焼きが好き」と笑った。 「アンチヒーロー」撮影中に学校のテスト期間が被った際には「今年から始まった生物のテスト前日が撮影で、あまり勉強できずに行った」としながら「一番点数が良かったんです。驚きました」と笑みを浮かべた。 現在も憧れる女優は杏。「杏さんはたくさんの事を、ちゃんとできる」と声を弾ませた。「私もいろんな事に手を出してみるタイプなんですが、すぐに飽きたり、諦めたりしてしまうんです。いろんな事に挑戦されて、続けている部分が憧れる部分です」と目を輝かせる。 将来は「時間をうまく使えて、楽しめる大人になりたいです。撮影の待ち時間もただ休むだけじゃなくて、本読むとか映画を見るとか…有効活用できる人になりたい」と意欲を見せる。 「アンチヒーロー」でも、父親役の緒形直人との再会シーンに視聴者は「まだ10代だよね?」「迫真の演技」「大ブレークしそう」と大絶賛。憧れの杏を目指し、女優の道を突き進む。【加藤理沙】