鈴木誠也、トレード話が渦巻く中で「『守備が良い』と言っているが…守備力は108選手中82位。DH起用にもう少し心を開くべき」と米メディア
カブスの鈴木誠也外野手(30)に関するトレード話の報道が渦巻く中、大リーグ公式データサイトの米ファングラフスもトレードの可能性に触れた上で、攻守両面の価値に注目した。 「カブスは鈴木をトレードしようと『必死になっている』わけではない。今季は打率・283、出塁率・366、長打率・482だった。だが、カブスが(本職が同じ右翼の)カイル・タッカーをトレード獲得したため、鈴木にとって最も自然な役割はフルタイムのDHになるが、鈴木自身がそれに乗り気でないのは明らかだ」 今季の鈴木は8月中旬以降、ほぼDHに固定された。同サイトは、ウルフ代理人の「セイヤ(鈴木)はキャリアのこの段階でフルタイムのDHになりたがっていない。これまでの野球人生で外野手として高いパフォーマンスをしてきた。それこそ、彼がよって立つものだ」とのコメントを紹介しつつ、この言葉とは裏腹に守備力を自覚すべきだと説いた。 「鈴木は自らの守備が良いと信じているが、数字が語る事実は異なる。直近2シーズンの『フィールディング・ラン・バリュー(FRV)』は、メジャー外野手108人(1000イニング以上)中82位。彼はDH起用に対し、もう少し心を開くべきだ」 FRVは野手の総合的な守備力の評価指数で、外野手の場合は守備範囲やフライの処理能力などが加味される。 地元放送局マーキーSNのランス・ブロゾスキー野球アナリストも「現時点でベストのラインアップはタッカーが右翼を守り、セイヤ(鈴木)はDHに入らなければならない。ここ2年間は外野手としてマイナス材料になっているため、DHに入るのが理にかなっている」と同調している。
中日スポーツ