無意識に子どもの心を傷付けている? 子育てをする親が覚えておきたい“合言葉” 「おすしさいこうかよ」とは
子育てには悩みはつきもの。あなたの言動で、無意識に子どもの心を傷付けているかも......?! 「子どもが安心感・自己肯定感を持つためには」「子どものこころを守るために知っておきたいこと」など、子どもと接する際に気を付けたいポイントを、児童精神科の病棟看護師・こど看さんの著書『児童精神科の看護師が伝える 子どもの傷つきやすいこころの守りかた』よりご紹介します。思春期までの子を持つ親や子どもとかかわる仕事に就く人は必見! 4児のママが子どもに対して“言わないようにしていること”。きっかけは幼い頃の長男からの「衝撃の言葉」
子どもとかかわる合言葉 「おすしさいこうかよ」
童精神科の入院病棟で働いている私が、6~18歳の子どもとかかわるときに意識している9つのポイントがあります。その頭文字を並べたものが「おすしさいこうかよ(お寿司最高かよ)」です。10年以上、現場で試行錯誤を繰り返すうちにたどりついた結論ではありますが、先に言っておくと、9つをすべて完璧にしようとする必要はありません。子どもとのかかわりは常に予測不可能です。「全部できてない......」と落ち込まないでください。私自身も「全部できてない......」と思いながらこの文章を書いているのですから。 では、ひとつずつご紹介していきます。
「お」おびやかさない
これは「子どもを危険にさらさない」ということです。「おやつなしだよ!」「○○するなら遊びに連れて行かないよ」といった言葉は、子どもからすれば立派な脅し文句です。そして、「みんなやっているんだから」と、子どもが苦手としていることを強要するのも子どもをおびやかす行動のひとつです。私たち大人の言動によって、子どもの居場所を簡単に危険な状態にしてしまう事実を忘れないことが大切です。
「す」すぐに助言しない
子どもが何かに取り組んでいる姿を見ると、つい助言したくなるのですが、そうすると、子どもは「今までの自分のがんばりは間違っていた」と否定的に受け取る可能性があります。助言したくなったときは、子どもの主体性を育むよい機会だと考え、口を挟まずにその子の取り組みを見守りましょう。