LRT(リキッド・リステーキング・トークン)とは? なぜ重要なのか?
可用性(Availability)
EigenLayerに預け入れられるLSTには上限があり、上限はシステムが過熱しないようEigenLayerのチームによって設定されている。こうした制限はネイティブ・リステーキングには適用されない。 ネイティブ・リステーキングは本質的には、単独ステーキングであり、32ETHをビーコンチェーンに預け入れ、イーサリアムのクライアント・ノードを操作し、特にEigenPods(ネイティブ・リステーキングのためのパーソナライズされたコントラクト)を使用することが含まれる。ネイティブ・リステーキングを利用するLRTプロトコルには、無限の成長可能性があるという利点がある。
ガス代の効率性
リステーキングはさまざまなサービスの検証に使用できるため、AVSオペレーター(間接的にリステーキングを行う人)への報酬は、単純なステーキングと比較して、ETHだけでなく他のさまざまなトークンでも、より良い報酬が分配されるように設定されている。 これは、リソースが限られているイーサリアムブロックチェーンでは、極めてガス代を消費する作業になる可能性がある。対照的にLRTはプール全体の報酬を一括して収集し、さまざまな効率的な方法で保有者に分配する機能を備えているため、ユーザーのリソースを節約できる。 EigenLayerについての議論は、清算の連鎖中に何が起こるかという懸念や、イーサリアムのコンセンサスメカニズムに過負荷をかけるリステーキングの潜在的なリスクといった、複数の批判を指摘せずに終えることはできない。これらの懸念には賛否両論あり、時間と実際の観察のみが真の影響を明らかにできるだろう。 |翻訳・編集:山口晶子、増田隆幸|画像:Shutterstock|原文:Liquid Restaking Tokens: What Are They and Why Do They Matter?
CoinDesk Japan 編集部