【大学野球】慶大戦に連勝しV争いに踏みとどまった明大 主将・宗山を欠く戦いで心身ともにたくましく
残すカードは法大戦
野手では光弘帆高(2年・履正社高)が存在感を示している。開幕2カード目の早大2回戦から三塁で先発すると、立大1回戦からは上半身のコンディション不良により欠場した主将・宗山塁(4年・広陵高)の代役として、遊撃手。8試合で打率.292、4打点。守備はノーエラーで投手を支えている。慶大2回戦では2対2の7回表一死二、三塁からの一ゴロの間の1点が決勝点(1打点)。遊撃守備も軽快にこなし、勝ち点奪取に貢献した。 「宗山さんには、力で及ばないので、気持ちを出して、チームに貢献できるように、毎日、必死になって頑張っている。宗山さんからは試合前、試合中はイニング間に、ポジショニングなどのアドバイスをいただきます。経験を伝えてもらい、ありがたいです」 謙虚に語るが、光弘は高校3年時に侍ジャパンU-18代表に名を連ねた実力者である。田中監督は「肩が強く、守備範囲も広い。普通の大学生よりも上のレベルにある」と全幅の信頼の下に起用している。 「3月のオープン戦も(右肩甲骨骨折で離脱していた)宗山抜きでやっていて、急にこの状況になったわけではない。開幕前から準備させていたことが生きている」(田中監督) 明大は伝統のチーム力で、勝ち点を3に伸ばし、残すカードは次週(第7週)の法大戦である。第6週終了時点での成績だ。 1位 早大 8勝2敗 勝ち点4 2位 明大 7勝3敗 勝ち点3 3位 慶大 6勝4敗1分 勝ち点3 明大は第7週の法大戦で勝ち点を4に伸ばすことが、優勝の条件である(早慶戦の結果待ち)。大黒柱の主将・宗山を欠く戦いの中で、明大は心身ともにたくましくなっている。 文=岡本朋祐
週刊ベースボール