生徒考案メニューが給食に 残食なくす提案実現 鴨川(千葉県)
鴨川市内の全小中学校などで7日、長狭学園(鈴木智夫校長)の9年生(中学3年生)が考案した給食メニュー「冬野菜のシチュー」が提供された。給食の残食をなくすため、子どもたちが好きな、栄養バランスのとれたメニューが取り入れられ、生徒らは満足そうに味わっていた。 今年1月に行われた、市内3中学校の代表生徒による「中学生まちづくり議会」で、当時8年生だった中学生議員の笹生由愛さん(9年)が、給食の残食をなくすために考案した、「中学生が給食メニューを考案する」という取り組みを実現した。 今年度、9年生29人が家庭科の授業でメニュー作成について学び、学校給食センターの栄養教諭と意見交換しながら、一人1品ずつメニューを考案。栄養教諭が6品に絞り、同校の児童生徒にアンケートをとって上位だった▽冬野菜のシチュー▽おでん▽豚骨スープ――の3品を、今月のメニューに取り入れた。 この日は、サトイモやカブ、シメジなどの冬野菜のシチューが、黒糖パン、クリスピーチキンなどとともに提供され、生徒らは「具だくさんでおいしい」と舌鼓を打っていた。 鴨川で採れる野菜などを調べ、万人受けするシチューを提案した笹生さんは、「サトイモなど普段入っていない具材もあり、おいしかった。残食をなくすために、議会での提案を実現できてうれしい」と顔をほころばせた。 おでんはすでに提供され、豚骨スープは15日の予定。