相楽伊織がデビュー10周年に"本人史上最高露出"の1st写真集をリリース「"爽やかで清楚"というイメージから脱却して『解放』がかなう写真集に」
■全部さらけ出しても恥ずかしくない ――写真集のテーマは「解放」。現地でそれは実感しました? 相楽 そうですね。新しい私を出せた感覚もあるし、カメラマンさんが、私がアイドル時代に初めて雑誌で撮影していただいた佐藤裕之さんで。そんな安心感のある方にすべてを委ねて、力を抜いて過ごせたのもそうだし、常に何か解放していた4日間だったと思います。 ――そんな思い出深いカメラマンさんだったんですね。 相楽 はい。佐藤さんも当時のことは覚えてくださっていて、私の10周年というのもあってか、打ち合わせからすごい熱量で参加してくださったんです。あくまで参考にですけど、「こんな雰囲気はどうかな」って、ある女優さんの写真集を持ってきてくださって。 ――どんな写真集でした? 相楽 どこかにロケに行くわけでなく、一軒のおうちで撮りきった一冊だったんですけど、それを見たとき、「きっと、このカメラマンさんと女優さんは、ほぼ無音の状態で、一対一で真剣に撮ったんだな」っていうのが伝わってきて。 こんな感じで撮影してもらえたら、自分の全部をさらけ出しても、きっと恥ずかしくないんじゃないかって思いました。「カメラマンさんがこの熱量なら、私もやるぞ!」と思った打ち合わせでしたね。 ――それは熱いですね! 相楽 実際、台湾で佐藤さんと撮影していたとき、音楽は流れていたけど、ふたりとも無言で。でも「次はこれを撮るんだ」「ここはこんな表情だ」って、言葉を交わさずに通じ合った感覚になったときがあって。〝写真を撮る〟ということに、初めて深く入り込んだ気がしました。 ――写真集を目標に、この一年走り抜けてきて、いざかなえた写真集ロケで、その感覚を抱く。すてきなお話です。 相楽 ですね。......いろいろありましたけど、それが一番感動したことかもしれないです。 ――そんな今回の写真集ですが、「本人史上最高露出」というフレーズに驚くファンを数多く見かけました。 相楽 ハードルは上がっちゃいましたね(笑)。でも、自分の中ではしっかり「やりきった」といえる撮影で。新しい私を開拓できたと思いながら帰ってきました。 ――発売日当日の反応が楽しみです。ところで、渡航前に「元乃木坂46」という肩書について「誇りではあるけど、この写真集でその肩書から脱却できれば」と語っていました。 相楽 そうですね。私を当時から知ってくださっている人が多いけど、〝爽やかで清楚〟というイメージを求められるアイドルではない、今の相楽伊織として見せたいなと思っていました。 ――テーマの「解放」には、そんな肩書からの解放も込められているんだとか。 相楽 編集さんからその言葉をいただいたとき、本当にうれしくて。「やり遂げなきゃ」って思いました。台湾から帰って、今は表紙を決めたり、中身を見たりしている最中ですけど、ひとり立ちしなければいけない時期だとわかっているので、その「解放」もかなう写真集にしたいなと思います。 スタイリング/田中あゆ美 ヘア&メイク/萩村千紗子 ●相楽伊織(さがら・いおり) 1997年11月26日生まれ 埼玉県出身 身長164㎝ ○2014年6月に乃木坂46の2期生としてデビュー。2018年7月に乃木坂46を卒業後、現在は女優業やグラビアを中心に活動。『月刊バスケットボールWEB』にて『相楽伊織のバスケ大好記』を連載中。公式X【@1126iorisagara】 公式Instagram【@_iorisagara264_】 取材・文/アオキユウ(short cut) 撮影/佐藤裕之