前週は“同世代”河本結V、“同期”政田夢乃2位 皆勤賞の高木優奈「焦りは禁物」
<CAT Ladies 事前情報◇15日◇大箱根カントリークラブ(神奈川県)◇6652ヤード・パー72> スマホの画面は「考より行」【写真】 ルーキーで唯一今季全22試合に出場しているのは、26歳の“黄金世代”高木優奈だ。メルセデス・ランキングは現在58位。11月の「大王製紙エリエールレディス」終了時点の同ランキング50位内に与えられる来季シード権獲得も見える位置で奮闘を続けている。 「やっぱりプロは楽しいなとは思います。でも、やっぱり疲れます。それがちょっと大変な時もありました」。高木は2019年からTP単年登録者としてツアーに参戦した経験もあるが、“新人”特有の疲れも感じている。 そんな中、シーズンが進むにつれて“息抜き”を入れることの重要性を学んでいる。「月曜日に練習ラウンドして、火曜も練ラン、水曜日も練習、木曜日から試合っていうのが3週間続くと、すごく疲れるなと感じた。だから、最近は月曜日は完全にオフにして、頭を休めることが大事だと分かった」。『気合いが空回りするタイプ』だと自覚しているからこそ、オンオフのメリハリをつけるように心掛けている。 前週の「軽井沢72ゴルフ」では、同じ黄金世代の河本結が5年ぶりの優勝。2位タイには同期の政田夢乃が入った。「もちろん、私も頑張らなきゃという気持ちもありますけど、焦ることは禁物。変わらず、一生懸命やるだけですね」。自分のペースは崩さない。 14日の練習ラウンドではコースを入念にチェック。「グリーンが速くて、ラフも長くてすごく難しい印象。最近、3、4メートルぐらいのバーディパットがなかなか入ってくれないので、耐えるゴルフになると思う」。16日(金)は台風が接近することもあり、難しいコンディションになりそうだ。 神奈川県小田原市出身の26歳は、今週は実家からの通勤。毎日、母親の手料理を食べられることがアドバンテージになると話す。「お母さんのハンバーグを食べることがすごく楽しみ。ホテルじゃなくて家だっていうことがすごいリフレッシュになる。あと、『週末に見に行くよ』って知り合いの方から言っていただけるので、しっかり予選を通って、上位争いできたら」。地元で96期生一番乗りとなる優勝を狙う。(文・神吉孝昌)