ボクシング 「フェニックストーナメントアジア最強ライト級トーナメント」が25日に開幕 アマチュア10冠の今永虎雅「今までよりも楽しみ」
プロボクシングの「フェニックストーナメントアジア最強ライト級トーナメント」が25日に東京・後楽園ホールで開幕する。大橋ジム(横浜市)とDANGANジム(東京・練馬区)が共催する優勝賞金500万円の同トーナメントは日本選手3人と、アジアランカーら海外選手3人の計6選手で争われる。 KO賞20万円の予選2試合の前日計量が24日、東京・文京区の日本ボクシングコミッション本部事務局で行われ、アマチュア10冠で、日本同級6位の今永虎雅(24)=大橋=はリミットより200グラム軽い61・0キロ、マ・シャン(27)=中国=は60・7キロでともに1回でクリア。「同い年のさいとう対決」となるもう1試合は、日本同級14位の斉藤陽二(28)=角海老宝石=が61・1キロ、日本同級1位の斎藤真之助(28)=石川ジム立川=が60・9キロでともにパスした。 今永は「試合勘の不安は特にない。逆に結構前回から進化したところが多いので、今までよりも楽しみ。一番は気持ちの部分が進化した。あとはボクシングの技術と、フィジカルの両方」と全体的にスケールアップしたと強調した。 昨年7月の前戦、ヘビ・マラプ(インドネシア)戦では2回に左顎を骨折させられ、2-1の8回判定で辛くも全勝をキープした。計1カ月弱入院して手術を受け、約1カ月後にジムワークを再開。今年の2月にスパーリングを再開した。前戦では自信のなさから攻め切ることができず、無駄に被弾したと反省。「このトーナメントでどれだけ自分に勝てるか。ビビらずに自分のことを信じて、やってきたことを出すだけ。やってきたことをそのまま出せれば倒せると思う」と決意を示した。 7月18日に準決勝(KO賞は30万円)、11月25日に決勝(KO賞は50万円)を行う。シードの海外選手2人はアジアランカーや、母国のランカーで、5月以降に発表予定。優勝賞金とは別にファイトマネーは日本ランカーの1~3位が50万円、日本ランカーの4~7位が40万円、日本ランカーの8~15位が30万円に設定されている(今年1月末のランキングで)。昨年開催された「井上尚弥バンタム級4団体統一記念杯バンタム級モンスタートーナメント」のライト級版といえる大会。「アジア最強ライト級トーナメント」の全試合はNTTドコモの映像配信サービス「Lemino」で生配信される。 プロ戦績は今永が4戦4勝(3KO)、マ・シャンが11戦6勝(4KO)3敗2分け、斉藤が11戦6勝(6KO)3敗2分け、斎藤が17戦12勝(3KO)5敗。(尾﨑陽介)