上のレベルの大学院に行って「学歴ロンダリング」しようと思います。費用はどのくらいかかるでしょうか?
学歴ロンダリングにはデメリットもある
学歴ロンダリングには次のようなデメリットもあります。 ・卒業までに労力がかかる ・社会人としてのスタートが大卒者と比べて遅れる ・学歴ロンダリングに対して懐疑的な会社もある 学歴ロンダリングのために大学院に入学すると、大学からの連続ではなく一から研究に取り組む必要があります。そのため、研究にかけられる時間が短く、卒業に必要な論文をまとめるのに、より労力が必要です。 社会人としてのスタートが数年繰り下がることで、若い人材を取りたい企業への就職では不利になるケースもあります。また、学歴の底上げのためだけに学歴ロンダリングをすることをよく思わない企業もあり、就活で学歴に見合う評価を必ず受けられるとは限りません。 専門分野や業界、志望する会社などの学歴への評価の傾向とコストパフォーマンス面を踏まえて、学歴ロンダリングの効果が目論み通りに働くかどうか十分検討しましょう。
学歴ロンダリングにはお金がかかるが成功すればリターンも大きい
学歴ロンダリングをするには、大学院の在学費用や自宅外通学のための費用など、100万円単位のまとまった資金が必要です。しかし、最終学歴が大学院卒になることや専門分野の知識が磨かれることで、就活で有利になる、高い賃金を見込めるようになるといったメリットもあります。 ただし、学歴ロンダリングが必ずメリットにつながるとは限らないため、業界などの傾向も踏まえて、コストパフォーマンスを検討するとよいでしょう。 出典 厚生労働省 令和元年賃金構造基本統計調査結果(初任給)の概況 独立行政法人労働政策研究・研修機構 ユースフル労働統計2023―労働統計加工指標集― 文部科学省 令和5年度 私立大学大学院入学者に係る初年度学生納付金等平均額(定員1人当たり)の調査結果について e-Gov法令検索 国立大学等の授業料その他の費用に関する省令 日本政策金融公庫 令和3年度「教育費負担の実態調査結果」 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部