筋トレマニアぶりも明かした古舘伊知郎＝東京・六本木のテレビ朝日

フリーアナウンサー、古舘伊知郎（69）が12月5日から70歳の古希を迎える7日まで3日間、東京・港区のEX　THEATER　ROPPONGIでライフワークのトークライブ「トーキングブルース」を開くことになり、このほどサンケイスポーツなどの取材に応じた。 マイク1本で1日1回約2時間話し続けるステージで、1988年にスタート。今回は「SINCE1977」と副題を付け、テレビ朝日に入社した年から振り返り、原点の「しゃべり」をテーマにマシンガントークを展開する。 「七転八倒しながら今、自分で原稿を書きスタッフとトーク内容を練っています。自分の一代記にしたい」と抱負。新日本プロレスの中継番組「ワールドプロレスリング」を担当した新人時代から、84年にフリーになってからの番組や2004年から15年まで初代キャスターを務めたテレ朝系「報道ステーション」などの経験を基に、しゃべりの神髄を明かす。 「アントニオ猪木さんの試合実況の再現のほか、政治家や（他局も含め）先輩、後輩アナのしゃべりの分析もしたい」と告白。親交のあるTBSの安住紳一郎アナ（51）や元日本テレビのフリーアナ、徳光和夫（83）との交流をネタに「安住さんがTBSの役員待遇に上り詰めたしゃべりの素晴らしさの理由や、私が『報ステ』を始める契機となった徳光さんからの言葉についても語りたい」と内容の一端を語った。 張りのある声と若々しい風貌は衰え知らずだが、「若い頃に比べて滑舌は悪くなっています」と自覚。それでも「なるべくおなかから声を出すようにしているし、年を重ねて味は出てきていると思います」と自信ものぞかせた。 しゃべりの体力を鍛えるため、自宅の風呂場やトイレなど「あえて狭い場所で寸暇を惜しみ、スクワットや腕立て伏せなど筋トレをしています」とも告白。毎週水曜はTBS系情報番組「ゴゴスマ」にレギュラー出演、制作局のCBCテレビがある名古屋まで新幹線移動するが、その連結部分でもやると明かした。 「列車に揺られながら、ヒンズースクワットを50回はやります」と真顔で強調。「仕事の合間には駐車場で腕立て伏せをすることもある。誰かに見られないうちに、サッサとやるのもスリルがあっていいんです」と笑って言うほど、異色の場所での筋トレマニアぶりも明かした。そうした習慣も個性的なしゃべりの源になっていそうだ。 その一方、70歳を前に「しゃべり手としての寿命はあと5、6年かなあ」と弱気な発言も。「ただ、できればトーキングブルースをしながら、80歳ぐらいでしゃべり死ねたらいい。その後は樹木葬にされたい」と〝生涯一しゃべり手〟としての気概と覚悟もにじませた。