【卓球】小学生選手の「センバツ」、全国ホープス選抜で男子・東京都選抜、女子・栃木県選抜がV
各学年の5人の代表選手が県選抜チームとして出場。男子は総合力の東京都選抜が制す
3月23~24日、富山・富山県総合体育センターで、小学生プレーヤーたちの春の「センバツ」、第21回全国ホープス選抜大会が行われた。 各県の代表選手5名がクラブの垣根を越え、選抜チームとして日本一を争うこの大会。圧倒的に強い選手がひとりいても優勝することは難しい。県内に多くの強豪クラブがひしめき、各年代に有望選手を擁する「育成力」の高い県が上位に勝ち進む。近年では岡山県、福岡県、兵庫県、愛知県などが上位の常連チームだ。 試合形式は5シングルスの団体戦で、出場できる学年が以下のように決まっている。 [1番]3年生以下[2番]6年生以下[3番]5年生以下[4番]4年生以下[5番]6年生以下 ひとりの選手が出場できるのは1回のみ。チームのエースである6年生の選手を2番と5番のどちらに出すかが大きなポイントで、また実力のある下級生の選手がいれば、あえて1学年上の選手に当てるチームもある。 男女とも第1ステージで3チームによるリーグ戦を戦ったあと、第2ステージの1・2・3位トーナメントに進むこの大会。男子1位トーナメント決勝は、10年ぶり3回目の優勝を目指す東京都選抜と、2年連続3回目の優勝を狙う福岡県選抜の対戦となった。1・2番は東京都選抜、3・4番は福岡県選抜が取り、勝負の決着はラストまでもつれた。 ラストは東京・原田カイジと福岡・吉川想真の6年生対決。昨夏の全日本ホープス準々決勝でも対戦し、原田がストレートで勝利していたが、今回は吉川が1ゲームを先取し、3ゲーム目にも11-10でゲームポイントを握った。しかし、原田は最後まで冷静かつ精度の高い両ハンド攻撃を見せ、3-1で勝利。チームに歓喜の優勝をもたらした。
ともに勝てば初優勝、女子1位トーナメントは栃木県選抜が千葉県選抜に勝利
強豪ひしめく女子は、1位トーナメント決勝で栃木県選抜と千葉県選抜が対戦。昨年の全日本カデット13歳以下準優勝の瓜生日咲、全日本カブ(小学4年生以下)準優勝の鈴木希華を擁する千葉が有利かと思われたが、栃木は2番でカットの佐久間結生がゲームカウント0-2から逆転勝利。3番で冷静沈着なポイントゲッター・五十畑寿音、4番でフォアスマッシュが強烈な平塚真帆がともにストレートで勝利し、千葉のラスト・瓜生まで回すことなく3-1で優勝を決めた。 栃木はこれが男女を通じて大会初優勝。3位には神奈川県選抜と大阪府選抜が入った。来年の全国ホープス選抜は神奈川県で開催予定だ。