今でも中国のクラブへ行きたい選手はいる? 中国2部を選んだオランダ人MFは「僕のような選手の場合、欧州よりも稼げる」
中国での生活を明かす
2010年代に比べると、中国サッカー界が注目を集める機会は減った。かつてはカルロス・テベスら海外のスター選手を大量に補強していたが、今やそれはサウジアラビア勢の得意技となっている。 ただ、今でも中国のリーグ環境に魅力を感じている者はいる。その1人が今年にスペインのカルタヘナから中国2部の広西宝韻に移籍した28歳のオランダ人MFヘクター・ヘヴェルだ。 オランダのADOデン・ハーグでもプレイしてきたヘヴェルは、中国の環境への適応に苦労しながらも、お金の面ではそれなりに満足していると現在の生活を明かしている。 「まだここでの生活には慣れが必要だ。翻訳アプリを使えば何とかなるけどね。食事の面はかなり時間がかかったね。当然ながらオランダの料理とは違う。当初住んでいたアパートにはキッチンもなかったし、街に出てパスタが食べれるというものもでない。ここでは多国籍な料理はないんだ。だから気に入った食事を見つけるまで時間がかかったよ」 「経済的な面で言うと、素晴らしいオファーを受けた。テベス、オスカル、グラツィアーノ・ペッレが中国で受け取っていた金額とは違うけど、それでも大きな額だ。僕のような選手の場合、欧州よりも多くの額を稼げる。ここでのサッカーがどういったものかも経験したかったしね」(オランダ『Soccernews』より)。 現在ヘヴェルのような決断を下す選手は少数派かもしれない。以前のようなスーパースターを惹きつける力は失ったが、まだ魅力を感じる選手はいるようだ。
構成/ザ・ワールド編集部