川崎市に「おくやみ窓口」、世帯主変更届やマイナンバーカード返納など支援…遺族の負担軽減へ
川崎市は、亡くなった市民の遺族が行う行政手続きの負担を減らそうと、届け出や申請書作成などを支援する予約制の「おくやみコーナー」を10月から全区役所に開設している。世帯主変更届やマイナンバーカードの返納、介護保険被保険者証の返還などは同コーナーで完結。他の窓口に移動して行う手続きもあるが、同コーナーの相談員が案内し、遺族が迷うことなく手続きを終えられるようにする。
相談員は、終活や葬儀に関するサービスを提供し、群馬県や兵庫県の自治体などでも同様のコーナーを担当する東京都内の企業「鎌倉新書」の職員が務めている。各区は手続きの流れや問い合わせ先を記した「おくやみガイドブック」も作成しており、葬儀社を通じて遺族の手に渡るようにしているという。
今月11日、高津区のおくやみコーナーには、父親を亡くしたという50歳代の女性会社員が訪れていた。「来ればいろいろな手続きがスムーズに進むところは便利」と評価しつつ、「予約の電話がなかなかつながらなかった。インターネット予約も導入してほしい」と話していた。
市市民文化局の和田一晃・区政推進課長は「手続きは遺族にもわからないことが多いはず。区民サービスの向上につなげたい」と話していた。
予約はコールセンター(044・200・1500=平日午前9時~午後4時45分)へ。