今回の自民党総裁選。最大の争点が、政治資金パーティー裏金問題で揺らいだ信頼を自民党がどう取り戻すのか。 県選出議員も処分を受け、自民王国、富山にも激震が走った「政治とカネ」の問題です。 ＊岸田首相 「自民党が変わることを示す最もわかりやすい最初の一歩は、私が身を引くこと。来たる総裁選には出馬しない」 先月、岸田総理が、突然、表明した総裁選への不出馬。 背景には、国民の不信を招いた「政治とカネ」の問題がありました。 ＊岸田首相 「所属議員が起こした重大な事態について、組織の長として責任を取ることにいささかの躊躇もない。新たなリーダーを一兵卒として支えていくことに徹していく」 ＊県民（70代） 「自民党の裏金問題がきちんと解決していない」 ＊県民(30代） 「岸田さんがダメなんじゃなくて、自民党がダメだと思う」 富山1区選出の田畑裕明衆議院議員は、派閥の政治資金パーティーで、収支報告書に記載のない、キックバックを受け取っていたとして、党本部幹事長による厳重注意を受けました。 さらに、6月には自身が計画したパーティーを巡り、野党から違法性を追及され、岸田総理が答弁する事態になりました。 ＊田畑裕明衆院議員 Q．自身の問題が岸田総理退陣の要因になったか？ 「そこは有権者が判断すること。総理の内心までは承知しかねる。私自身やらなければならないことは、地に足をつけて地元の有権者に向き合うこと。お詫びを含めて対応するのが求められていると思う」 その影響は次期衆院選にも…。 今月、富山市連が、候補者選考を巡り、田畑議員を含めた予備選挙や田畑議員を支持するかどうか、党員アンケートを検討するなど迷走が続いています。 また、田畑議員と同じく、収支報告書に記載のないキックバックを受け取っていた野上浩太郎参議院議員も党本部から厳重注意を受け、県連会長を引責辞任しました。 ＊野上浩太郎参院議員 「このような形で辞すること本当に申し訳ない」 批判が収まらない「政治とカネ」を巡る対応。 総裁選の各候補者は、自民党の刷新を強調し、「裏金議員」の選挙での公認に否定的な発言も。 その先の解散総選挙を睨みながら、自民党内の争いが続きます。