外来・交雑オオサンショウウオ、「特定外来生物」指定へ 今夏にも環境省、飼育や輸入は原則禁止に
環境省は、生態系を脅かす「特定外来生物」の候補に、中国原産のオオサンショウウオと、この外来種と日本の在来種の交雑個体を選んだ。これらの個体が広島など全国に広がり、特別天然記念物の在来種が脅かされている現状を踏まえた。専門家会合などを経て、今夏の指定を目指す。 【動画】本州最西端の繁殖地とされる山口県岩国市錦町の宇佐川のオオサンショウウオ 同省の専門家グループが1月29日の会合で指定の必要性を確認した。特定外来生物に指定されると、飼育や運搬、輸入が原則禁止になり、違反者には罰則がある。オオサンショウウオの外来種などの生息域拡大には人が関与しているとみられ、専門家は指定による歯止めを期待する。自治体は、国の財政支援を受け駆除できるようになる。
中国新聞社