パリ五輪セーリング銀メダルの岡田に大分県民表彰 「次こそ金メダルを取りたい」
パリ五輪セーリング混合470級で銀メダルを獲得した岡田奎樹(28)=トヨタ自動車東日本、碩田中出身=の大分県民表彰授与式が27日、県庁であった。競技生活始まりの地に笑顔で凱旋(がいせん)した岡田は、応援への感謝を口にし、さらなる飛躍を誓った。 拍手で出迎えられた岡田は、銀メダルを胸に競技関係者と出席。佐藤樹一郎知事から賞状を受け取った。佐藤知事は「県民に大きな感動、喜びを与えてくれた」と賞賛。岡田は「非常に楽しめた大会だったが、悔しさも残っている。次こそ金メダルを取りたい」と力強く述べた。 岡田は北九州市出身。幼少期と中学時代を大分市で過ごし、5歳の時に別府湾で競技を始めた。パリで共に戦った吉岡美帆(34)=ベネッセ=とのペアは解消した。今後は別の選手と組んで競技を続ける。
■「大分には応援してくれる人がたくさん」
県民表彰を受けた岡田に、大分や五輪への思いを聞いた。 ―表彰を受けた感想は。 「うれしい。中学の頃の友達など、大分には応援してくれる人がたくさんいる。それに応えたいと思っていた」 ―大分の競技環境はどうだったか。 「場所と指導者、両方に恵まれた。冬場の別府湾は、吹き下ろしの強い風が吹く。厳しい環境で練習を積めたことが、自分のベースになった」 ―2回目の五輪は、どんな大会だったか。 「1回目の東京では緊張感や空気感に耐えられず、力を十分に発揮できなかった。パリでは金メダルを取れる実力があったのに悔しい。振り返ると、金を取りたいという願望が強くなり過ぎていた。もっとゲームの仕方をちゃんとしなければならない」 ―今後の目標は。 「ペアも変わるが、ロサンゼルスかブリスベンのどちらかで必ず金メダルを取りたい」