赤ちゃんポスト、10日で17年 院長会見、新規開設に「覚悟を」
熊本市の慈恵病院で親が育てられない乳幼児を匿名で受け入れる「こうのとりのゆりかご」(赤ちゃんポスト)の運用開始から10日で17年となるのを前に、蓮田健院長が7日、病院で記者会見した。東京都墨田区などでも赤ちゃんポスト開設を模索する動きがあることについて「資金を集めればできるものではなく、行政のお墨付きが必要。首長ら政治家の覚悟が求められる」と語った。 慈恵病院はゆりかごのほか、病院以外に身元を明かさずに出産する「内密出産」も導入。 蓮田氏は「預けられた子が成長するにつれ、出自の開示をどうするべきかなど、新たな課題も生まれている」と話した。