「高橋名人」が憧れの象徴 80年代は「シューティングゲーム巧者」がカッコよかった
シューティングゲームの上手いヤツに魅了された「ファミコン」時代
最近は「格闘ゲーム」や「FPS」などのゲームジャンルで、プロゲーマーが目覚ましい活躍を見せています。しかし時代はさかのぼり、ファミコン時代にプレイで魅了させられたゲームジャンルといえば、純粋な「シューティングゲーム」ではないでしょうか。 【画像】え…凄すぎない? 昭和の達人たちが魅せた「ファミコンSTG」(5枚) そこで今回は昭和生まれのファミコンキッズが、達人たちのスーパープレイに衝撃を受けた「シューティングゲーム」の記憶を振り返ります。 ●「高橋名人」のスゴ技に驚愕した『スターソルジャー』 さまざまな名作シューティングゲームがあるなか、ファミコン世代にプレイのカッコよさを知らしめたのが、ハドソンの『スターソルジャー』と高橋名人の存在ではないでしょうか。 まずこれを語る前に、同じハドソンが1985年にファミコンに移植したシューティングゲーム『スターフォース』の思い出から振り返ります。筆者は、まだ触れたことがなかったジャンルということと、当時購読していた「コロコロコミック」の連載マンガ『ファミコンロッキー』で取り上げられたこともあり、同作を購入しました。 ただ、私の周りではそれほど流行らなかったものの、世間的には「ハドソン全国キャラバン」が開催されるほどの盛り上がりをみせました。 そして、その翌年に発売された『スターソルジャー』が一大ムーブメントを巻き起こします。その中心にいたのが、ファミコン界の人気者「高橋名人」でした。『スターフォース』の頃から高橋名人の名は知られていましたが、『スターソルジャー』の大流行をきっかけに、代名詞の「16連射」とともに一般層にまで知れ渡りました。 それまで弾を撃つときは、親指でコントローラーのボタンをペチペチ押すだけでしたが、高橋名人が披露した連射方法に驚愕します。まるで鉛筆でも握るかのようなフォームで、中指の側面でボタンを連打するスタイル。そこから、とてつもない連射を繰り出し、敵機を軽々撃破していく高橋名人のプレイに見惚れました。 あれだけ心酔し、今でも懐かしさを感じる『スターソルジャー』と「高橋名人」ですが、その翌年ハドソンが発売した『ヘクター’87』については、とんと記憶がありません。