2年間の学習成果披露 飯田OIDE長姫高校電子機械工学科3年生がマイコンカーGP【長野県】
長野県飯田OIDE長姫高校電子機械工学科3年生37人によるマイコンカーグランプリ(MC―GP)が8日、同校であった。機械技術、電気電子技術、制御(情報)技術をバランスよく学ぶ、系統的な学習成果を発表する機会。1、2年生や保護者ら約140人が見守る中、製作・調整を重ねたマシンでタイムを競った。 コース上の白線をマシンに装着したセンサーで認識し、左右のタイヤの速度を変えて進行方向を制御しながら自動走行する完全自走式ロボットで競う大会。同科独自の活動として2019年に始まり今回で6回目を迎えた。 生徒は1年時からの授業で基盤製作や車体設計、プログラミングなどの学習を重ねてきた。車体はコンピューター利用設計システム(CAD)で設計し、3Dプリンターで出力。速度を重視し軽量化を目指したものから、安定性を重視した大型のものまで工夫を凝らしたさまざまなマシンが登場した。 大会は生徒自身が運営。動画や参加選手のインタビューを交えて大会を盛り上げ、難所の鋭角コーナーをクリアしたり、好タイムが生まれると会場は大きな拍手に包まれた。 予選タイムの上位8人による決勝トーナメントで上位3人を表彰したほか、ベストタイム賞や投票によるベストデザイン賞などを設けた。 実行委員長を務めた生徒は「放課後や休日の部活動後に調整する人たちもいた」と参加者の努力をたたえた上で、下級生に向けて「今やっている実習の知識と技術を3年生は総動員して製作した。来年度以降の参考にしてほしい」と呼び掛けていた。