<繋ぐ・センバツ2022天理>選手紹介/5 重舛春樹外野手/大川昌紀外野手 /奈良
◇独自の練習法で成長 重舛春樹外野手(2年) 1年の夏、プレー中に痛めた右手首を手術し、復帰は2年になってから。それでも約8カ月のブランクを乗り越え、レギュラーの座をつかんだ。 「同じ練習をしていては同級生に追い付けない」と、自主練の時間はインターネットの情報を参考に自分で考えたメニューを手当たり次第試した。スイングした後、バットを前に放り投げる素振りなど、はたから見れば「風変わり」な練習法をからかわれることもあったが、「遅れを取り戻すためなら全く気にならなかった」という。 前回センバツは、スタンドから同級生の活躍を目にし、試合に出たい思いを一層強くした。この春こそ、信じた道を突き進んできた「練習の成果を甲子園で披露したい」。 ◇野手転向、打撃に磨き 大川昌紀外野手(2年) 入学当初は投手だったが、2年で外野手に転向。持ち前のバッティングに磨きをかけ、昨秋の公式戦では8試合中5試合に出場、近畿地区大会準決勝の大阪桐蔭戦では安打も放った。 肩を壊しやすく、いつ投手を諦めようかと悩んでいたが、投手から外野手になり、活躍していた木下和輔選手(3年)の姿を見て、転向を決意した。「めげずに練習すれば結果は出る」と木下選手に励まされ、慣れない練習も乗り越えてきた。 最初はフライも捕れず苦戦したというが、同級生の支えもあり「今は守備でも自信を持てるようになった」。最近は代打での起用も増え、「ここ一番で自分が決める」と気合も十分。紆余(うよ)曲折を経て、堂々と甲子園に乗り込む。